塗るだけで難燃化、ハロゲンフリーのコーティング剤をエヌ・ティー・エスが開発

日経テクノロジーオンライン
塗るだけで難燃化、ハロゲンフリーのコーティング剤をエヌ・ティー・エスが開発

NTS_coating_for_burnprotect_image.jpg
ハロゲンフリーの難燃性コーディング剤

エヌ・ティー・エスは樹脂や木材、紙、ゴムなどに難燃性を付与できるコーティング剤を開発したと報じられています。
膜厚1μm程度で難燃化が可能としているとの事です。


同コーティング剤は難燃性微粒子と特殊な高分子のバインダーを組み合わせたもので、
リンやハロゲン系、重金属を含んでいないのが特徴であるとの事。
紙や木材は1液型で、樹脂は2液型で塗布できるそうです。
水系バインダーのほかにも、有機溶剤や2層コートによる塗布が可能としています。

同社によれば、基材が接炎・強熱にさらされた際にコーティング剤に含まれる難燃性微粒子から生じる成分で
バインダーの特殊な高分子が難燃性の炭化層の膜を一様に形成することで、酸素や炎、熱を遮断し、
燃焼を抑制するとしています。

以下試験結果になります。
詳細は元記事を参照ください。

①ポリカーボネートの難燃化
燃焼試験(接炎時間10秒)を実施した結果、ブランク材は接炎終了後も炎を上げ続けて溶け落ちますが、
開発品は燃焼しにくく、溶け落ちることはなかったとの事。



②ポリ塩化ビニルの難燃化
燃焼試験(接炎時間10秒を2回)を実施した結果、ブランク材は黒煙を上げて燃焼しますが、
開発品は発生する黒煙が著しく減少するとの事。



③PETフィルムの難燃化
UL94VTM参考(20mm炎による3秒間接炎を2回)の燃焼試験を実施した結果、
ブランク材は炎を上げて溶け落ちますが、開発品はVTM-0に相当する難燃性があるとしています。



④木材の難燃化
燃焼試験(45度傾けて接炎時間5分)の難燃性試験を木材で実施しています。
開発品は表面に炭化膜を形成することで燃焼しにくく、接炎終了直後には自己消化したとの事。



⑤紙(ダンボール)の難燃化
JIS Z2150相当(45度傾けて接炎時間1分)の難燃性試験を紙(ダンボール)で実施しています。
その結果、開発品はリン酸塩を用いた従来品と比べて1/5以下の塗布量で同等の性能を示したとしています。
しかも、開発品を塗布したダンボールは表面こそ炭化したものの、基材に変化はなかったとの事。
また、開発品は流水した場合でも難燃性を維持するとしています。

NTS_papers_test_image.jpg


同社ではこのほか、合成樹脂シートなども難燃化が可能としています。
既にフィルムメーカーなど数社から引き合いが来ているとの事です。
サンプル価格は1kg当たり1万5000円程度で、量産時には同数千円まで引き下げることが可能とみているそうです。

NTS
NTS_logo_image.jpg
http://nts-mes.co.jp/

当ブログ関連記事
住友大阪セメント、ITOフィルムに最適な高透明・高屈折率のハードコート塗料を出展
AGCセイミケミカル UV硬化のフッ素系コーティング剤開発
プラスコート、伸縮性高い基材レス導電性フィルム発売
カンブリオス、銀ナノワイヤー利用透明電極の優位性を日本で訴求

    
関連記事
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

    Twitter @deep2black
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
タグリスト
カテゴリー
アーカイブ
リンク
人気記事
ブログ内検索
関連書籍
RSSフィード
Twitter