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アジアが世界をリードする--グーグルの新興国モバイル戦略

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アジアが世界をリードする--グーグルの新興国モバイル戦略

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グーグルはモバイルの成長が著しいアジア諸国が、世界のテクノロジにいかに影響を与え、
指針となっているのかを事例を交えながら紹介するイベント「The Mobile First World」を台湾で開催しています。


同日登壇したGoogle Play アジア太平洋地域統括副社長のクリス・ヤーガ氏は、
モバイル領域のトレンドやイノベーションは「西から東ではなく、アジアから西洋へと広まっている」と語っています。

その例として挙げられたのがスマートフォンのカメラを使った「セルフィー(自撮り)」です。
欧米で最近話題となっていますが、日本や韓国では数年前から一般的になっており、
アジアを中心に伸縮する棒の先端にスマートフォンを固定することで、人から撮ってもらったような構図で
写真が撮れる“セルフィー棒”も、人気が高まっているそうです。
グーグル検索の推移を見ると、2014年に入り、特にマレーシアやフィリピンなどの東南アジアで、
このセルフィー棒の検索数が爆発的に伸びているとの事。

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東南アジアで「セルフィー棒」の検索数が増加

また、アジアが世界をリードしている例として挙げられたのが約5~7インチのスマートデバイスである
「ファブレット」で、韓国では2013年時点で全スマートデバイスのうち約25%がファブレットを利用しており、
大きな画面で写真撮影や動画視聴、ゲームなどを楽しんでいるそうです。

>韓国駐在の知人曰く、韓国ではファブレットサイズでも通話に用いているのをよく見かけるとの事です。

「2010年頃には、ファブレットを使う韓国人は変わっていると感じた人もいるかもしれない。
しかし、現在のデータをみると、他国のキャッチアップが遅れていただけだと言える」とヤーガ氏は述べています。

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グローバルと韓国のモバイル端末シェアの比較

欧米では、デスクトップPCやノートPCからインターネットに触れている人が多いですが、
アジアの新興国ではPCよりも安価なことなどから、モバイルで初めてインターネットへアクセスする人も少なくない
とのことで、たとえばマレーシアでは35%、ベトナムでは24%、シンガポールでは16%がそれに該当するそうです。

こうしたアジア諸国では、PCよりもスマートフォンを優先する「モバイルファースト」ではなく、
最初からスマートフォンありきで物事を考える「モバイルオンリー」の傾向が強まっているとヤーガ氏は話しています。

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東南アジアではモバイルで初めてインターネットに触れた消費者も多い

>日本でも最近「メールがわからない新人」が話題になっていました。
 LINEなどのメッセンジャーアプリしか使用したことがなく、メールの作法を知らないとの事。

急速にスマートフォンが浸透しているアジア地域ですが、その一方で障害もあると
Google Southeast Asia プロダクトマネジメント統括部長のアンドリュー・マグリンチ氏は話しています。

たとえば、新興国では経済的にスマートフォンを購入できない消費者も少なくないため、
グーグルは1万円ほどで購入できる実用的な低価格スマートフォン「Android One」を開発。
9月からインドでの販売を開始しています。
2014年内にフィリピンやインドネシアなどでの販売も予定しており、
新興国の新規顧客獲得につなげたい考えの模様です。

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新興国向けの低価格スマートフォン「Android One」

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通信インフラも大きな課題とされており、新興国の中には通信速度が2Gの地域もあり、
いくら良質なコンテンツがあってもアクセスできなければ意味がなく
グーグルは「短期的」「長期的」なアプローチでこの課題に挑んでいるとしています。

短期的な取り組みとしては、通信状況に応じて検索結果に表示されるコンテンツを変えているそうです。
通信状況が悪い場所ではテキストしか表示しないことでそのスピードを速めており
また、データを事前にキャッシュすることで、オフライン環境でもYouTubeの動画を見られるようにする
機能なども提供しているとの事。

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通信状況に応じて検索結果の表示を変更

長期的な試作として実施しているのが「Project Loon(プロジェクトルーン)」で
気球を飛ばして空からネットワークを環境を提供することで、世界のあらゆる人々が
インターネットを利用できるようにすることを目指すプロジェクトです。
同社はこのプロジェクトのために無人航空機ベンチャーのタイタン・エアロスペースを買収しています。

当ブログ関連記事
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空からネットワーク環境を提供する「Project Loon」

言葉や文化の壁もあり、たとえばインドの女性の間ではインターネット普及率が低いため
グーグルでは専用のカート(車)を用意して、町や村、学校などを回りながらモバイルやインターネットについての
理解を深めるためのレクチャーをしているそうです。
またヒンドゥー語のキーボードを標準化したり、音声入力への対応も進めているとの事。

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ヒンドゥー語に対応したキーボードを開発

同社では、こうした取り組みを継続的に実施することで、アジア新興国が抱えるスマートフォンやネットワークの
障壁を取り除き、より多くの消費者にモバイル体験を提供していきたいとしています。


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