熱に強い合金めっき技術開発 京都市産業研、世界初の量産化

京都新聞
熱に強い合金めっき技術開発 京都市産業研、世界初の量産化

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京都市産業技術研究所が開発した技術で作った鉄とニッケル合金のめっき膜(右)。
従来技術による製造品(左)は反りや割れが生じる

京都市産業技術研究所(京都市下京区)は、鉄とニッケルの合金を素材に使うことで、
熱に強い金型などを量産できる電気めっき鋳造技術を世界で初めて開発したと発表しています。

すでに大型有機ELディスプレイを製造するための金属マスク(原版)を民間企業と共同開発するなど、
実用化の動きが進んでいるとのこと。

電気めっき鋳造は、作りたい製品と同じ形をしている母型に、金属でめっきを施してはがし、
母型の形状や凹凸を正確に再現する技術。
鉄とニッケル合金を使う場合、これまでは母型からめっき膜をはがす際に反りや亀裂が生じていましたが
この問題の解決を最適な添加剤の開発や量の調整により実現したとしています。

有機EL製造用の金属マスクは専業のアテネ(東京都)と開発しています。

Athene_corp_logo_image.jpg
http://www.e-athene.co.jp/

マスクはガラス基板に有機EL素子を付着させる際に使用されます。
従来のニッケル製マスクは小型ディスプレー用に実用化されていますが、
マスクを大型化するとたわみが生じるため、大型ディスプレー製造には不向きでした。
新技術によるマスクの導入が進めば、有機ELテレビなどの普及に弾みがつく可能性もあるとしています。

今後、MEMS(微小電気機械システム)用金型や、電力を制御するパワー半導体の電極部分への
活用が見込まれるとしており、開発に当たった産技研表面処理チームの永山富男主席研究員は
「寺社の飾り金具などに使われ、昭和初期から研究所として携わってきためっき技術のノウハウが生きた」
と話しているとのことです。

kyoto-shi-sangyo-gijutu-kenkyujo_logo_image.jpg
http://tc-kyoto.or.jp/

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