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JDIが通期最終赤字に転落へ、スマホ用液晶の出荷未達

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JDIが通期最終赤字に転落へ、スマホ用液晶の出荷未達

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ジャパンディスプレイは15日、2015年3月期の連結業績予想を下方修正し、
当期純損益予想が100億円の赤字に転落すると発表しています。


従来予想は268億円の黒字でしたが
スマートフォン用液晶の出荷が計画より落ち込んでいる上に、
国内工場の閉鎖で特別損失を計上することが響いているとみられています。

売上高予想は7400億円(従来予想は7500億円)、営業利益予想は65億円(同400億円)に、
それぞれ下方修正しています。

7-9月期に見込んでいた大口顧客の出荷に遅れが生じたことが響くとしており
関係筋によると、米アップルが9月に発売したiPhone6の液晶の量産で、
バックライトの取り付けの工程に遅れが発生したことがわかっています。

当ブログ関連記事:iPhone6 液晶生産が一時停止していたことが判明

これに加え、中国スマホメーカー向け液晶の高精細化が想定よりも遅れ、
価格下落の激しい中級品の比率が高まったことで、限界利益を押し下げたとの事。

アップル向けと中国スマホ向けの出荷の遅れは中間決算に響きますが、下期にかけて挽回する方針との事。
ただ、利益率の高い国内スマホメーカー向けの液晶出荷が想定より落ち込むことが響き、
通期計画の下方修正につながっていると報じられています。
スマホ事業の減損を発表したソニーの苦戦も背景にはあるようです。

当ブログ関連記事:ソニーが下方修正、今期最終赤字は2300億円に―スマホ事業で打撃

国内メーカーの不調と、中国系スマホメーカーが低価格路線であることから
当初の想定よりもハイエンド向けの液晶パネルが捌けていない模様です。

<深谷工場を閉鎖>

JDI_Fukaya_plant_image.jpg

同時に、深谷工場(埼玉県深谷市)を2016年4月に閉鎖すると発表しています。
中小型液晶市場の競争激化で、国内6拠点体制から5拠点体制に効率化する目的で
特損は2015年3月期下期に70億円を計上するとしています。
同工場の閉鎖によって、年間70億円の固定費削減になる見込みです。

同社発足前に東芝の拠点だった深谷工場は、ガラス基板サイズが第3世代(550mm×670mm)にとどまっており
最新鋭の茂原工場(千葉県茂原市)のサイズが第6世代(1500mm×1850mm)なのに対し、
生産効率が劣ると判断しているようです。深谷工場の従業員は、他の拠点に配置転換するとの事。

中小型の液晶パネル市場はスマートフォン/タブレットにより活況でしたが、
TV向け大型液晶パネルの不振にともない、各社TV向けラインを中小型向けに転換しており
相対的に従来からの中小型向けラインの生産性が低下しています。

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