FC2ブログ

サファイアガラス採用モデルはiPhone6のわずか10%?―サファイア市場の動向から推測

EMSone
【EMS/ODM】 サファイア版iPhone 6、14年9月発売困難か 原料価格の下落で指摘

apple_sapphire_iwatch_iphone-no-use_image.png

市場調査会社LEDinsideは、米アップルApple)の次世代スマートフォン「iPhone 6」のうち、
保護ガラスにサファイアガラスを搭載するモデルの14年9月出荷が難しいとの見方を明らかにしています。


サファイア・ブール、パターン化サファイア基板(PSS)の価格が14年7月に下落したことや、
サファイアガラスを使った携帯電話用保護ガラスの需要が伸びた気配が見られないことを理由にしているようです。

一時AppleはGTアドバンストテクノロジーから充分量のサファイア基板の供給を受けているとの
報道もありましたが、サファイア市場関係者の見解は異なっているようです。
また記事中では中国系のサファイアインゴットメーカーからの供給をAppleが受けない理由は
品質の問題とも指摘されています。

以下、当該記事になります。

LEDinside
Production Issues Restrict Apple’s Sapphire Cover iPhone 6 Release, Analyzes LEDinside

2014年後半にiPhone6を発売するAppleの計画にもかかわらず、
サファイア基板業界における価格は上昇していないようだとLEDinsideは指摘しています。

リバティ·タイムズのレポートによると、サファイアカバーガラスを使用するAppleiPhone6
全体のたった1/10だろうとしています。

報告書は明らかな情報ソースを示していませんが、レポートから推察すると、
グローバルなサファイア基板の生産能力は、AppleiPhone6の数量要求を下回るようです。
サファイアインゴットの製造業者は、現在のグローバルな2インチのサファイア基板の生産能力は
わずか10万個(PCS)であると指摘しています。
また他のスマートフォンブランドがAppleに追随して自社製品にサファイアカバーガラスを導入する場合には、
サファイア基板が不足するとみられています。

報告書ではサファイアインゴットの生産能力が不足しているため、
サファイア基板を使用するのはiPhone6のわずか10%だと推測しています。

Appleは排他的なサファイアインゴット供給のためにGTアドバンストテクノロジーに出資をしていますが
それでも、サファイア基板業界では大規模な需給ギャップが存在すると報告書は続けています。

過去の状況から推測すると、 iPhone6の発売後は少なくとも月間で10万人に
スマートフォンが出荷されることになります。
これら全てに、サファイアガラスが搭載される場合、サファイア基板の需要は、月あたり4000万枚を超えます。
GTATの現在の月間生産能力は400万枚であり上記の1/10となっています。

サファイア製造業者は、生産能力はボトルネックに達しており、
歩留まりを考慮していないので上記は大雑把な推定としています。

以上のことから、業界関係者はハイエンドバージョンのAppleのiPhone6にのみ
サファイアガラス製のカバーガラスが搭載されると考えているようです。


アップル陣営以外ではモノクリスタル、ルビコン、STCなどの他のメーカーは、
さまざまなアプリケーションを供給する月産1000万PCSのサファイア基板の生産能力を持っています。
これは、現在のLEDメーカーの300万PCS/月およびレンズ、ホームボタンなどのスマートフォン光学用途の
需要である100万PCS/月の月間需要を満たすのに十分だとしています。

サムスンと中国のスマートフォンメーカーは、Appleの仕様に追随する傾向にあり、
これらの企業がサファイアカバーガラスのスマートフォンを採用した場合は
サファイアインゴット生産能力ギャップがさらに発生する可能性があるとしています。

アップルのスマートフォンを除くグローバルでのスマートフォンの需要は約5000万台となっており、
これらのスマートフォンの20%がサファイア基板を使用する場合は、
サファイア需要は4000万PCSをはるかに超えることになり
グローバルサファイアインゴットの生産能力の4倍に相当します。

多くの中国系サファイアインゴットメーカーが生産能力を拡大し始めていますが、
潜在的な品質に関する保証はありません。
これはまた、Appleが既存の取引先を探索する代わりに、
GTATをサファイア基板のサプライヤーとしている主な理由としています。

GTATとAppleが排他的なパートナーシップを続ける限りは
サファイア産業における主要な価格下落、材料不足の影響を受けることから、
iPhoneの出荷台数は制限されるだろうと報告書は指摘しています。

当ブログ関連記事
京セラからサファイアガラス採用スマートフォン登場―製品名は「Brigadier」
京セラ、サファイアガラス市場へ参入?
【EMS/ODM】 iPhone 6・iWatch用で必要量のサファイアガラス確保か
SamsungとLG、スマホ画面へのサファイアガラス採用を本格化へ

 
関連記事
スポンサーサイト



この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

    Twitter @deep2black
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
タグリスト
カテゴリー
アーカイブ
リンク
人気記事
ブログ内検索
関連書籍
RSSフィード
Twitter