富士フイルムが面記録密度42倍の塗布型磁気テープ開発と発表(追記)

日刊工業新聞より。
富士フイルム、面記録密度42倍の塗布型磁気テープ開発

fujifilm_bafe_154TB_tapemedia_image.jpg

富士フイルムは1平方インチ当たりの面記録密度を、従来の42倍となる85.9ギガビットに高めた
塗布型磁気テープを開発したと報じられています。


磁性材料の「バリウムフェライト(BaFe)」の微粒子化技術と、磁性体薄膜を均一に塗布する技術を高めて、
記録密度を向上したとの事です。

非圧縮記録容量が154TBの大容量データカートリッジの実現に近づくとされており
既存の設備を使った生産が可能で、量産技術にもめどをつけたとの事です。
IBMと共同で記録/再生の試験を実施しており、2020年の量産開始を目指すとしています。

データへのアクセス性が悪いことなどから一般のユーザが磁気テープを使用する機会は減ってきていますが、
保存できる容量が大きいことや、保存可能期間が約30年とその他のメディアと比べて長いことにより
サーバのバックアップなどの用途に用いられているようです。

一方でSonyも容量を大幅に拡大した磁気テープの開発に成功しています。

EETIMES:磁気テープ1巻で185TBの記録を可能に――ソニーが開発

Sony_magnetic_tape_185TB_stracture_image.jpg

こちらはスパッタを用いた多層膜の結晶配向制御で容量拡大を図っているようです。

有機デバイスもそうですが、材料の分散/均一性や配向、界面の制御などが
デバイスの特性向上に寄与すると言えると思います。


垂直磁気記録の最新技術 (エレクトロニクスシリーズ)垂直磁気記録の最新技術 (エレクトロニクスシリーズ)
(2013/05)
中村 慶久

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(16/06/05追記)
ITmedia:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1605/09/news057.html

磁気テープ需要拡大、日本企業ほぼ独占 安くて大容量、ビッグデータ追い風
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