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生産管理とその先読みの重要性

シャープの例

シャープ町田社長,液晶テレビのシェア低下の理由を語る

 「苦戦したのではない。液晶パネル不足の中で,シェアを落とした」。シャープの液晶テレビのシェアが海外市場を中心に低下していることについて,同社社長の町田勝彦氏は1月11日の年頭記者会見でこのように語った。

 液晶テレビ市場では,海外市場を中心に2005年後半からソニーがシェアを急速に伸ばしている一方で,シャープのシェア低下が続いている。これについて町田氏は,「負けたという印象はない。もっと数を売れる力はあるが,パネルがない」と悔しさをにじませた。

 液晶パネル不足を引き起こした液晶テレビ需要の急速な立ち上がりについて,同氏は「予想をはるかに上回るペース」と語る。特に,「米国が2009年にアナログ放送を停波することを決めたり,1年前まで『デジタルや高精細はいらない』と言っていた欧州市場の状況が突然180度変わってしまったりしたことは全く予想外だった」(同氏)と打ち明けた。こうした中で,亀山第1工場の生産能力の設定を「若干ミスった」(同氏)と述懐した。さらに,想定以上に大画面化が進んでいることが,同社の液晶パネル不足に追い討ちをかけている。

 このような状況を打破するために,同社は亀山第1工場の増強に向けた150億円の追加投資を決め,さらに2006年10月稼働の計画だった亀山第2工場を「できる限り前倒しする」(同氏)方針である(Tech-On!関連記事)。これにより,同社は液晶テレビ事業の販売台数を,2005年度の400万台に対して2006年度は600万台に拡大する。さらに,亀山第2工場の稼働を前倒しできれば,「さらに上積みできることになる」(同氏)と言う。



「2008年に32インチ換算で2000万台の液晶テレビを生産」,シャープの年頭会見で町田氏


 シャープは,毎年恒例となっている年頭記者会見を1月11日に東京で開催し,今後の事業戦略を明らかにした。壇上に立った同社取締役社長の町田勝彦氏は,2006年度の連結売上高として,同社として過去最高となる3兆円を目指す方針を示した。売上高利益率は「まだまだ低いものの,まずは6%を目標とする」(同氏)という。このために,次の3領域の重点事業について,今後の取り組み方針を説明した。(1)液晶テレビおよび大型液晶事業,(2)携帯電話機およびシステム液晶事業,(3)太陽電池事業,である。

亀山工場向けに2000億円の追加投資

 (1)の液晶テレビおよび大型液晶事業について,「真の液晶世界ナンバーワン企業」(町田氏)となるべく,生産能力の増強を加速していく方針である。具体的には,2005年度には約400万台になる見込みの液晶テレビの販売台数を2006年度には50%増の600万台に増やす。
 このために,大型液晶パネルの生産体制を拡充する。同社は30インチ型級のパネル生産を亀山第1工場,40~50インチ型級のパネル生産を亀山第2工場で行うことで,あらゆるサイズに対応を図る構えだ。亀山第1工場については,現在は月産5万1000枚である投入枚数を2006年3月から月産 6万枚に増やす。対2005年度比で約33%増となる。第8世代のガラス基板を扱う亀山第2工場については,稼働開始時期を「当初予定の2006年10月に対して,できる限り前倒しする」(町田氏)方針である。
 これに続く亀山第2工場の第2期展開についても前倒しを図る。従来計画では,2007年までに投入枚数を月産1万5000枚から月産3万枚に増強する方針だったが,今回,「2007年3月までに計画を早める」(町田氏)計画を示した。実現に向けて,2000億円の追加投資を決めた。
 こうした施策により,「2008年度中には32インチ型換算で年間2000万台の液晶テレビを生産できる」(町田氏)ようになるとした。

太陽電池のコストを2010年に現在の半分に

 (2)の内,携帯電話機の販売台数を2005年度の1100万台から2006年度には18.2%増に相当する1300万台に増やす計画である。このために,国内ではNTTドコモ,ボーダフォンに加えてKDDIも含めた国内3事業者への供給体制の確立,海外では3G端末への集中を図るという。システム液晶事業の連結売上高は,2005年度の2200億円から2006年度には18.2%増となる2600億円に増やす方針である。

 (3)の太陽電池事業に関しては,2005年度には1000MWだった世界需要が2006年度には1250MWに増えることなどを追い風にして,売上高の増加を目指す。具体的には,同社の太陽電池事業の連結売上高を2005年度の1500億円から2006年度には33.3%増の2000 億円へと増やす。市場のさらなる拡大に向けて,同社は太陽電池の発電コストを2010年に現在の半分に下げることを目指すとした。

 同社はこの他,2006年度の連結設備投資計画も明らかにした。総額で2750億円を投じ,この内1900億円強が液晶関係になる。残りのうち,半導体向けに160億円,太陽電池などの電子部品向けに130億円を投資する。



偉そうに言わせてもらうと、いかに市場の動向を探るか、
またどのタイミングで投資するかが重要なのが分かりますね。
とはいえ億単位の投資は大企業でもリスクの高いモノ。
シャープは「液晶」と「太陽電池」に注力するのでしょう。
いわゆる「選択と集中」が非常に重要になってくるというわけです。
ずいぶん前からいわれてますけどね。
現行の技術をブラッシュアップしていくか、新規の技術に投資するかでも方向性は変わりますし、ビジネスの世界は難しいですね。・・・まあこれから入っていく訳ですが。
・・・入れたらいいなあ・・・。
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