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「テレビの色再現性が簡単に向上します」、DowとNanocoが量子ドットディスプレーを試作

日経テクノロジーOnlineより。
「テレビの色再現性が簡単に向上します」、DowとNanocoが量子ドットディスプレーを試作

Dow_Nanoco_quantumdot_LCD_image.jpg
Dow社/Nanoco社の量子ドット部材を用いた液晶ディスプレー(左)と従来型液晶ディスプレー。
トマトの赤色の違いが大きい。

Dow Chemical Companyと英Nanoco Technologies社は、カドミウム(Cd)を使わない
量子ドットを用いた液晶ディスプレーを試作し、実演しています。


「SID 2014」が開かれている会場に隣接するホテルで、一部報道陣などに公開したとのことです。

実演に用いたディスプレーは、市販の液晶ディスプレーのLEDバックライトの導光板と液晶パネルの間に、
量子ドットを塗布したシートを挟んで作製しています。
量子ドットシートは、2枚のバリアーフィルム間に量子ドットを含む樹脂を塗布して作製しているそうです。
「導光板の縁に量子ドットを配置する方式より実装がずっと容易だ。
今回チューニングは何もしていないが、それでも市販のディスプレーとの色再現性の違いは明らか」
Dow Chemical Company、Dow Electronic Materials、Business Director of QD、
New Business DevelopmentのAndrew LEE氏)とのこと。

Dow_Nanoco_quantumdot_liquid_image.jpg
量子ドットに青色の光を照射した様子

量子ドットを液晶ディスプレーに利用する技術については、米QD Vision社の技術がソニーに、
米3M社と米Nanosys社の技術が米Amazon.com社にそれぞれ採用されています。
一方、CdフリーをうたうDow社らの技術についてはまだ大口の契約先が固まっていないもようだそうです。

Dow社は韓国に4.4億米ドルを投じて量子ドット関連の工場を建設中であり、
一部では、韓国LG Electronics社に量子ドットを用いた部材を2014年半ばにも提供を始めるという
報道もあるようですが、「今、明らかにできる契約先や出荷時期はない」(Dow)とのコメントです。

Dow_Nanoco_quantumdot_PETsheet_image.jpg
Dow社が作製した、量子ドットを添加した樹脂をPETフィルム上に塗布したシート。

採用が遅れている理由としては、Cdフリーであることで性能が十分高くないからという見方があるようです。
その点についてDow社は「Cdを使う量子ドットに比べて性能がやや劣る点があるのは確か。
ただし、Cdを使う量子ドットの色再現性がNTSC比で98~99%であるのに対し、
我々の技術では97%と目では違いが分からない。
同約70%である従来型液晶ディスプレーとの違いのほうがずっと大きい」(Dow社のLEE氏)と述べているとの事。

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Dow Chemical Companyと英Nanoco Technologies社は2014年6月2日、カドミウム(Cd)を使わない量子ドットを用いた液晶ディスプレーを試作し、実演した。「SID 2014」が開かれている会場に隣接するホテルで、一部報道陣などに公開した。
 実演に用いたディスプレーは、市販の液晶ディスプレーのLEDバックライトの導光板と液晶パネルの間に、量子ドットを塗布したシートを挟んで作製した。量子ドットシートは、2枚のバリアーフィルム間に量子ドットを含む樹脂を塗布して作製した。「導光板の縁に量子ドットを配置する方式より実装がずっと容易だ。今回チューニングは何もしていないが、それでも市販のディスプレーとの色再現性の違いは明らか」(Dow Chemical Company、Dow Electronic Materials、Business Director of QD、New Business DevelopmentのAndrew LEE氏)という。
 量子ドットを液晶ディスプレーに利用する技術については、米QD Vision社の技術がソニーに、米3M社と米Nanosys社の技術が米Amazon.com社にそれぞれ採用されている。一方、CdフリーをうたうDow社らの技術についてはまだ大口の契約先が固まっていないもようだ。
 Dow社は韓国に4.4億米ドルを投じて量子ドット関連の工場を建設中。一部では、韓国LG Electronics社に量子ドットを用いた部材を2014年半ばにも提供を始めるという報道もあるが、「今、明らかにできる契約先や出荷時期はない」(Dow)と、口をつぐんだ。
 採用が遅れている理由としては、Cdフリーであることで性能が十分高くないからという見方がある。その点についてDow社は「Cdを使う量子ドットに比べて性能がやや劣る点があるのは確か。ただし、Cdを使う量子ドットの色再現性がNTSC比で98~99%であるのに対し、我々の技術では97%と目では違いが分からない。同約70%である従来型液晶ディスプレーとの違いのほうがずっと大きい」(Dow社のLEE氏)と述べた。


量子ドットエレクトロニクスの最前線量子ドットエレクトロニクスの最前線
(2011/03/25)
荒川泰彦 (東京大学教授)、山口浩一 (電気通信大学教授) 他

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