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タッチパネル採用の鍵となる各タッチパネル方式のコスト構造の比較について

DisplaySearchより。
タッチパネル採用の鍵となる各タッチパネル方式のコスト構造の比較について

synaptics_clearpad_touch_image.png

ディスプレイサーチにてタッチパネルの各方式のコスト比較がされています。


静電容量型タッチパネルには多種多様なセンサー構造がありますが、
これはタッチパネルおよびディスプレイメーカーがより光学特性が良好で、薄く軽量であり、
かつ低コストのモジュールを開発しようと苦心しているためです。

インセル、オンセル、OGS以外のタッチモジュールはセンサー基板がコストの肝となります。
そのため、タッチモジュールメーカーは、より軽量の基板に移行しており、
特にフィルム基材が主流になりつつあります。

次のステップとして、2013年に市場に登場したOGS(OneGlassSolution)のように
カバーガラスを使用して基材自体を無くす方法があります。
OGSにとっての課題は、アルミノシリケートのカバーガラスを使用する為、強化後に切断するのが難しく
メーカーは小片でセンサー形成の処理をする必要がありコストが増大するという点です。
そのため、メーカーはセンサー電極形成プロセス後に切断を行うシート処理にシフトしようとしていますが、
このためにはカバーガラスを薄くする必要があるため、カバーガラスの強度が低下します。
また、カバーガラスの底面にセンサー電極が配置されているため、カバーガラスが壊れている場合に
タッチセンサーが駆動しないという点もあり、いくつかのスマートフォンブランドはOGSを使用することに消極的でした。
とはいえ、OGSは魅力的な低コストモデルでもあります。

材料・コスト低減の最大の可能性は完全にディスプレイと統合することです。
インセルおよびオンセル構造はパネルメーカーの製品にタッチパネルを取り込むことができるため
パネルメーカーによって積極的に売り込まれています。

インセル構造はTFT基板上にセンサー電極を配置するため解像度の限界がありますが
オンセル構造はカラーフィルター上にセンサー電極を形成するため、上記のような解像度の限界はありません。
また、インセル構造はTFTの歩留りが大きく影響するためディスプレイのコストの増大につながりますが、
一方でタッチコントローラとディスプレイドライバを単一のチップで制御することができるという利点もあります。

以下は5インチのフルHDタッチモジュールのコスト構造の比較になります。

displaysearch_touchmodule_cost_compare_image.jpg

cover…カバーガラス
sensor…タッチセンサー
module assembly…モジュール組み立て
indirect expense…間接費
personnel…人件費
depreciation…減価償却費

カバーガラスのコスト比率が意外と高いですね。加工コストが効いてきているのでしょうか。

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