有機ＥＬ、スマホ・タブレット向けで日の丸連合 ソニー、パナソニックなどが新会社

日本経済新聞より。
有機ＥＬ、スマホ・タブレット向けで日の丸連合　ソニー、パナソニックなどが新会社



ジャパンディスプレイ（ＪＤ）、ソニー、パナソニックが有機ＥＬパネル事業で提携すると報じられています。
タブレット（多機能携帯端末）向けの中小型パネルを共同開発する新会社を設立、
将来の生産も含めた事業統合も検討するとの事。
テレビ用大型パネルの実用化が難航するなか、スマートフォン（スマホ）や
身に着けて使うウエアラブル端末向け需要も見込める中小型への転換を迫られた形と報じています。

モバイル向け有機ELについてはサムスンが圧倒しており、この牙城をいかに切り崩していくかが
肝となるのではないでしょうか。サムスンは大型有機ELには消極的な姿勢を見せていますが
モバイルでの知見をもとに大型への転換をできるような開発は継続していくでしょうし、
有機EL関連の技術者については積極的に引き抜いていくと思われます。

日系3社連合を母体とするJDIの経験を元に各社の技術の相乗効果をいかに発揮できるかが注目されます。
一方でソニーやパナソニックについては出遅れている有機ELへの配分を控え、
4Kなどの直近で売り上げが見込める分野に注力することで事業の建て直しに集中できると考えられますし
また有機ELの開発を止めることによる技術者の流出も防ぐ効果があると思います。
今後の動向にも注目したいと思います。

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