【EMS/ODM】 ウィストロン、UIの米Tactus社とタッチスクリーン開発
EMSOneより。
【EMS/ODM】 ウィストロン、UIの米Tactus社とタッチスクリーン開発
ノートPC(NB)受託生産の台湾ウィストロン(Wistron=緯創)は、次世代タッチスクリーン製造で、
ユーザーインターフェース(UI)の米Tactus Technologyと戦略的提携を結んだと報じられています。
ウィストロンは今後、Tactusに1000万米ドル以上を出資するそうです。
共同開発した次世代タッチスクリーンが現在、試作の段階にあり、14年末から量産に入るとの事です。

Tactus社は、マイクロ流体という技術を用いて、平面のタッチパネル上にボタンを浮き上がらせる
インターフェースの開発を行っているベンチャー企業です。
同社のインターフェースは3層構造のパネルで構成されており、
ディスプレイに最も近いパネルはフラットで硬いパネル、
2層目はマイクロ流体が流れる経路および穴が開いた硬いパネル、
最上層はエラスティックポリマー(弾性のあるポリマー)となっています。

2層目の経路に溝が掘られるため、反射率の違いでそのままだと溝が見えてしまいますが、
マイクロ流体自体の反射率がこの2層目と同じため溝が見えなくなる仕組みとなっています。
光の透過率は一般的なガラスと同様93%を確保しているとの事。

ボタンのような突起が欲しい時は、ポンプを作動させて、穴と経路を通してマイクロ流体を
2層目と最上層の間に送り込みます。
これによって平らだった画面にボタンのような突起を付けられることになり、
これにより、最大で約2mm程度のキーストローク感触が得られるという原理です。
3層構造となっているものの、厚みは0.7mmで、多くの7~10型タブレットで使われている
Corningのゴリラガラスと同等との事。
ポンプを設置するスペース(2×2×5mm程度)と回路さえあれば、
ほぼそのまま既存のデバイスに置き換えられるそうです。

将来的にフレキシブルディスプレイが実現すれば、スレート形状ながらも、
2つ折りでクラムシェルにして、片方をハードウェアキーボードのようにして使うことができるそうです。
将来的には伸びていきそうな面白いインターフェースです。
実物を見てみたいですね。
以前当ブログで東大が開発した可変レンズシートを紹介していますが、
原理としてはほぼ同様です。
レンズとして使用するか、インターフェースとして使用するかの違いですが、
原理は同じでも用途が異なるのが興味深いですね。
東大、立体視・平面視切り替え可能なレンズシート開発-スマホ向け用途期待

http://tactustechnology.com/
Tactusニュースリリース
Tactus and Wistron Announce Strategic Manufacturing Partnership
関連記事
PCwatch:Tactus、タッチパネルにボタンを浮き上がらせる技術を解説
ノートPC(NB)受託生産の台湾ウィストロン(Wistron=緯創)は2014年4月18日、次世代タッチスクリーン製造で、ユーザーインターフェース(UI)の米Tactus Technologyと戦略的提携を結んだことを認めた。ウィストロンは今後、Tactusに1000万米ドル以上を出資する。共同開発した次世代タッチスクリーンが現在、試作の段階にあり、14年末から量産に入る。台湾紙『聯合報』(4月19日付)が報じた。
【EMS/ODM】 ウィストロン、UIの米Tactus社とタッチスクリーン開発
ノートPC(NB)受託生産の台湾ウィストロン(Wistron=緯創)は、次世代タッチスクリーン製造で、
ユーザーインターフェース(UI)の米Tactus Technologyと戦略的提携を結んだと報じられています。
ウィストロンは今後、Tactusに1000万米ドル以上を出資するそうです。
共同開発した次世代タッチスクリーンが現在、試作の段階にあり、14年末から量産に入るとの事です。

Tactus社は、マイクロ流体という技術を用いて、平面のタッチパネル上にボタンを浮き上がらせる
インターフェースの開発を行っているベンチャー企業です。
同社のインターフェースは3層構造のパネルで構成されており、
ディスプレイに最も近いパネルはフラットで硬いパネル、
2層目はマイクロ流体が流れる経路および穴が開いた硬いパネル、
最上層はエラスティックポリマー(弾性のあるポリマー)となっています。

2層目の経路に溝が掘られるため、反射率の違いでそのままだと溝が見えてしまいますが、
マイクロ流体自体の反射率がこの2層目と同じため溝が見えなくなる仕組みとなっています。
光の透過率は一般的なガラスと同様93%を確保しているとの事。

ボタンのような突起が欲しい時は、ポンプを作動させて、穴と経路を通してマイクロ流体を
2層目と最上層の間に送り込みます。
これによって平らだった画面にボタンのような突起を付けられることになり、
これにより、最大で約2mm程度のキーストローク感触が得られるという原理です。
3層構造となっているものの、厚みは0.7mmで、多くの7~10型タブレットで使われている
Corningのゴリラガラスと同等との事。
ポンプを設置するスペース(2×2×5mm程度)と回路さえあれば、
ほぼそのまま既存のデバイスに置き換えられるそうです。

将来的にフレキシブルディスプレイが実現すれば、スレート形状ながらも、
2つ折りでクラムシェルにして、片方をハードウェアキーボードのようにして使うことができるそうです。
将来的には伸びていきそうな面白いインターフェースです。
実物を見てみたいですね。
以前当ブログで東大が開発した可変レンズシートを紹介していますが、
原理としてはほぼ同様です。
レンズとして使用するか、インターフェースとして使用するかの違いですが、
原理は同じでも用途が異なるのが興味深いですね。
東大、立体視・平面視切り替え可能なレンズシート開発-スマホ向け用途期待

http://tactustechnology.com/
Tactusニュースリリース
Tactus and Wistron Announce Strategic Manufacturing Partnership
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PCwatch:Tactus、タッチパネルにボタンを浮き上がらせる技術を解説
ノートPC(NB)受託生産の台湾ウィストロン(Wistron=緯創)は2014年4月18日、次世代タッチスクリーン製造で、ユーザーインターフェース(UI)の米Tactus Technologyと戦略的提携を結んだことを認めた。ウィストロンは今後、Tactusに1000万米ドル以上を出資する。共同開発した次世代タッチスクリーンが現在、試作の段階にあり、14年末から量産に入る。台湾紙『聯合報』(4月19日付)が報じた。
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