【EMS/ODM】 台湾系サファイア基板3社、中国での増産に力

【EMS/ODM】 台湾系サファイア基板3社、中国での増産に力

サファイアガラス

サファイアガラス(単結晶サファイア)はスマートフォンではカメラレンズのカバー等に用いられています。
モース硬度は9でダイヤモンドの次に硬く、現在スマートフォンに採用されている化学強化ガラスとの比較では
よく「ゴリラガラスの3倍硬い」と言われています。
また耐食性・耐摩耗性に優れており、光透過率も高い材料です。
問題は加工性で、硬いということはイコール加工しにくいということになります。
スマートフォンのカバーガラスはスピーカー部分の穴あけ加工や角部の曲面加工など
パネル内での加工箇所が多いため、加工性の悪いサファイアガラスでは加工コストが
跳ね上がってしまうことが予想されます。
(コストでいうとゴリラガラスの約10倍とも言われています)
ですが上記の価格はGaNエピタキシャル成長用のグレードでの価格であるようですので
それよりもグレードを落とせばコストダウンが図れる可能性があります。
またサファイア基板メーカーでも上記の観点から製造コスト低減に取り組んでいる模様です。
(米Rubicon Technologiesや露Monocrystal等)

ある程度強度を落としても現状のカバーガラスに比べて性能を維持できれば
サファイアガラスの採用も見えてくると考えているのではないでしょうか。

そうすると現在のサプライチェーンがまた大きく変わる可能性もあるわけで、
動向については無視できないと思います。

関連記事:
リンゲルブルーメン:ゴリラガラスの3倍強度「サファイアガラス」スマホへの本格搭載も近い?
ガジェット速報:スマートフォンの保護パネルにサファイアが採用される…より高い耐久性を実現
CNN.co.jp:スマートフォンの画面がサファイア製へ? 価格など課題も

Rubicon Technologies
http://rubicon-es2.com/index.php
Monocrystal
http://www.monocrystal.com/en/home
(サファイアガラスの特性について載っています)
二光光学株式会社のページ

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好調なスマートフォン需要に牽引される形で、携帯電話に搭載するサファイア基板の需要も増加している。
こうした中、中国に生産拠点を設けているAlpha Crystal(鑫晶鑽)、CAT(晶美)、CWT(兆遠)など
台湾系サファイア基板メーカーが、中国での増産に力を入れているようだ。
台湾の経済紙『工商時報』(4月25日付)が報じた。
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機能性ナノガラス技術と応用 (CMCテクニカルライブラリー―新材料・新素材シリーズ)機能性ナノガラス技術と応用 (CMCテクニカルライブラリー―新材料・新素材シリーズ)
(2009/03)
平尾 一之、田中 修平 他

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有機ELディスプレイは本当にスゴい技術なのか!? 3 LCDに匹敵する高精細化を実現する新技術

マイナビニュースより。
有機ELディスプレイは本当にスゴい技術なのか!?
3 LCDに匹敵する高精細化を実現する新技術



注目される高精細化技術「白色OLED+カラーフィルタ」

スマートフォン用ディスプレイの高精細化が進む中、アクティブマトリクス型有機EL(AMOLED)ディスプレイは、300ppi以上の高精細化は難しいとされていた。そこで、注目されている技術が、白色OLED+カラーフィルタ方式だ。
同方式を用いることで画素サイズおよび画素間のピッチはフォトリソグラフィの限界まで縮小でき、LCDに匹敵する高精細が得られる。一方、マスク塗り分け方式のAMOLEDも、画素配列によって高精細化を推し進めている。

白色OLEDは、メタルマスクを用いずに有機膜を基板全面にベタ蒸着できるのに加え、発光層は白色はRGB3色もしくはY(黄色)+Bという2色のタンデム構造で作製できる。また、タンデムデバイスは、1素子当たりの電流が少なく、長寿命化しやすい。広い面積を一様に発光させる場合、低電流で高電圧が有利となる。さらに、色の混合が容易であり、RGBの組み合わせで白色発光が得られるといったメリットがある。RGB3色の形成には、TFT-LCDでも使われているカラーフィルタで光を分解する。
カラーフィルタを用いることで画素サイズおよび画素間のピッチはTFT-LCDと同様にフォトリソグラフィ技術の限界まで縮小でき、高精細化が容易である。この反面、タンデム構造の積層分とカラーフィルタ分のプロセス・材料コストが増加する。加えて、OLEDの光をカラーフィルタで分解するため、理論的には30%以下まで輝度が低下し、ロスがRGB塗り分け方式に比べて大きい。輝度を上げるため、消費電力が増えるとともに、寿命にも影響が出てくる。視野角についても課題がある。これらの解決に向けては、高効率で安定した白色OLEDの開発および発光波長に適したカラーフィルタの開発が鍵となるという。

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タンデム構造のOLED。この図では、RGを混色させた発光Y(黄色)の発光ユニットとBの発光ユニットを積層させている。RGB3色分の発光ユニットを積層することも可能だが、その分製造コストは上がる (出所:Information DISPLAY Mar./Apr. 2013 Vol. 29, No.2)

このように良い面と悪い面それぞれ指摘があるものの、マスク塗り分けが厳しくなる中、さらなる高精細化に向けて、白色OLED+カラーフィルタ方式への期待が高まっている。ジャパンディスプレイは2013年3月、白色+カラーフィルタ方式のAMOLEDを公開した。サイズと解像度は、ここ最近スマートフォンに採用されているスペックを意識した5.2型フルHD(1920×1080画素、423ppi)。TFT基板には低温poly-Si TFTを採用し、カラーフィルタはRGB3色に、W(白色)が追加されている。今後は引き続き国内の材料・設備メーカーと連携を深めて、量産に向けた課題の克服に取り組んでいくとコメントしている。

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ジャパンディスプレイのスマートフォン向け白色+カラーフィルタ方式の5.2型AMOLED (出所:ジャパンディスプレイ)

また、TV向けの大型パネルでも採用されている。韓国LG Displayは2013年1月、同技術を用いて世界初の55型OLED-TVを製品化し、韓国内で販売を開始した。白色OLED+カラーフィルタ方式でボトムエミッション構造、TFT基板には酸化物半導体(IGZO)を採用した。現状は生産歩留りが低く、生産量もわずか。今後、生産のスケールアップ、安定化、コストダウンが必要となるが、まだ時間が掛かると言われている。価格は100万円以上。

この他、学会でも多くの報告がある。半導体エネルギー研究所とシャープは、3.9型1440×1080画素(458ppi)のAMOLEDを開発した。また、フレキシブルOLEDでは、ソニーが9.9型960×540(qHD)品、東芝が11.7型960×540画素(94ppi)品を発表している。いずれも白色OLED+カラーフィルタ方式を採用している(ソニーはカラーフィルタにRGBWを採用)。以前は、開発レベルであっても"OLEDは自発光デバイス"という考え方が主流で、塗り分け方式を採用するものが多かった。

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LG Displayの55型OLED-TV「55EM9700」。

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LG Displayの55型OLED-TV「55EM9700」のデバイス構造。
ボトムエミッションの白色OLEDからの光をRGBWのカラーフィルタを通して画像を作り出している
(出所:Information DISPLAY Mar./Apr. 2013 Vol. 29, No.2)

Samsungが推し進めるメタルマスクによる「塗り分け方式」

これに対し、メタルマスクによる塗り分け方式に注力するSamsung Electonicsは、様々な技術を戦略的に採用している。メタルマスクによる蒸着塗り分け技術は、高精細化が難しくなってきており、LCDや白色+カラーフィルタOLEDと比較して不利ではないかと見られていた。そこで、解決する技術として、画素配列技術「PenTile」を採用した。同技術は、1画素を一般的なTFT-LCDのようにRGBの3サブピクセルで構成するのではなく、RG/BGといったパターンを組み替えて構成されている。サブピクセルは2/3となり、緑に敏感な人間の眼の特性から色の再現性はほぼ同等かつ、擬似的に高精細化できるので製造プロセスに余裕ができる。

基本的には、発光材料の特性から発光効率の高いGの面積を狭く、発光効率が低いRとBの面積を広くする。こうすることで、Gの高い発光効率を有効活用して配列している。PenTile技術により、「Galaxy I」では181ppiを実現した。しかし、PenTileは見た目で線や文字の縁がぼんやりとギザギザに見えるという弱点が指摘された。そこで、「SUPER AMOLED Plus」では、塗り分け技術を向上させることで、サブピクセル配列を一般的なTFT-LCDと同じRGB配列とし、PenTile特有の問題を一旦解決した。画面サイズは4.5型WVGAで画素ピッチ117μm、解像度217ppi。その後の高精細化に向けては、PenTileを再び採用した。これにより、「Galaxy S3」では240ppi、「Galaxy note 2」では267ppiまで高精細化を推し進めている。

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従来型RGB3色ストライプとPenTile構成を4画素分並べた写真。PenTileの方がサブピクセルを33%少なく構成できる (出所:Samsung Display)

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「SUPER AMOLED Plus」では、塗り分け技術を向上させることで、従来型RGB3色ストライプにした (出所:Samsung Display)

2013年に入り、Samsungはマスク塗り分け技術とレーザ転写技術「LITI」の両方でさらなる高精細化を進めてきた。4月末に発売予定の「Galaxy S IV」には、400ppiを越えるAMOLEDが搭載されるが、製造にはマスク塗り分け方式が採用された。
実績のあるプロセスを採用したことで安定的な製造が確保できている。また、緑色のサブピクセルにリン光発光材料が採用されている。
緑色リン光材料はこれまでも採用するという噂が浮上していた。
しかし、ディスプレイに採用できる色再現範囲で発光させるのが困難だった。今回、これにめどをつけたようだ。さらに「Galaxy S IV」には新たな画素配列の「PenTile」技術が用いられている模様である。

次回はOLEDとLCDの比較、および次世代技術について解説する。

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Samsung Electronicsのスマートフォン「Galaxy S IV」。成膜プロセスにはマスク塗り分け技術、発光材料には緑色リン光材料が採用されている。PenTileにも新技術が使われる見通し。

「太陽光発電パネルの効率を3%向上できる」、EVGの反射防止膜塗布装置

EETimesより。
太陽光発電パネルの効率を3%向上できる」、EVGの反射防止膜塗布装置
MEMS/3次元実装向け製造装置を手掛けるEV Groupが、日本国内における新製品展開を強化する。その中でも、開発中の反射防止膜塗布装置は、太陽光発電パネルの反射光を従来比4分の1以下に低減して、発電効率を3%以上高められるという。

反射防止膜塗布装置のデモ機外観


先の記事でも触れましたがEV Group(EVG)の新製品についての記事が
EEタイムスに掲載されていましたので紹介。
SiO2ポーラス膜形成のデモ機は0.8×1.2mのガラスサイズに対応しているとのこと。
塗布用のノズルを増やしていけばさらなる大面積化も可能で、ロールガラスやパターン形成済みガラスなど
様々なガラスに反射防止膜を形成できるそうで、太陽電池向けの用途以外でも
使えそうです。

当ブログ関連記事:反射を1/4にする大気圧成膜や安価な樹脂レンズ加工、EVGが開発中


記事本文は下記より。

富士フイルム タッチパネル用センサーフィルム倍増設

化学工業日報より。
富士フイルム タッチパネル用センサーフィルム倍増設

当ブログでも以前から取り上げていますが、富士フイルムは透明導電性フィルムの「エクスクリア」の
生産設備(パターニング装置、検査装置など)に約10億円を投資し、
現状の2倍の生産能力まで増強する模様です。特定のユーザーを確保でき、一定の出荷量が見込める
ようになったのでしょうか。気になるところです。

富士フイルムニュースリリース
タッチパネル用センサーフィルム「エクスクリア」の生産設備を増強

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当ブログ関連記事
Ag(銀)メッシュ形成技術
富士フィルム、写真技術を応用した安価なタッチスクリーンを開発中

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 富士フイルムは22日、スマートフォンやタブレットパソコンなどに搭載される
タッチパネル用センサーフィルム「エクスクリア」の生産設備を増強すると発表した。
神奈川工場足柄サイトで約10億円を投資、6月に同製品の生産能力を現在の2倍以上に引き上げる。
同社は2012年11月からエクスクリアの本格的な出荷を開始しているが、能力を引き上げることで今後増加が見込まれる同製品の需要に対応する。
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LG電子幹部、プラスチックOLED搭載スマホを今年Q4に発売すると明かす

リンゲルブルーメンより。
LG電子幹部、プラスチックOLED搭載スマホを今年Q4に発売すると明かす


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プラスチック(フレキシブル)有機ELは同韓国のサムスンも開発を加速させています。
同社は信頼性(封止技術)の量産化に苦戦しているようですが、LGはどうでしょうか。
封止の問題に先に解決策を見出した企業が市場製品化できるのではないかと思います。

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LG電子常務のユンブヒョン氏は本日開いた決算発表会にて、プラスチックOLEDを搭載したスマートフォンを今年Q4に発売する見込みと明かしました。

プラスチックOLEDは「フレキシブルOLED」に通じる技術で、基板にプラスチック素材を採用することで、ガラス基板を搭載するディスプレイに比べて重量を半分~3分の1に、厚さを3分の1~6分の1程度に抑えられ、端末の薄型・軽量化に貢献する革新的技術と期待されています。(またプラスチックのため、壊れないディスプレイ基板を実現するとも言われています。)

プラスチックOLEDといえば、韓国Samsung電子も「Galaxy Note III」への搭載を目指していると報じられており、韓国の2大電子メーカーの競争は今後ますます激しくなる事が予想されます。

情報元:asiae.co.kr
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【液晶パネル】 中国系パネル2社、静電気で大型の歩留まり4割に低迷

EMSOneより。
【液晶パネル】 中国系パネル2社、静電気で大型の歩留まり4割に低迷

台湾紙『経済日報』(4月19日付)は、中国系パネルメーカーの大型テレビ(TV)用パネルの歩留まりが40%にとどまっていると報じた。歩留まりが向上しない理由としては静電気対策が進んでいないことを挙げている。

液晶パネル工程では貼りあわせ工程などが多い事から、静電気による欠陥の不具合が頻発します。
装置のみならず人体起因でも静電気は発生しますので各工程での静電気対策が重要です。

場合によっては季節ごとでも静電気による不良の発生率が異なる事もあるようです。

【液晶パネル】 独メルク、台湾にOLED多元系材料のR&Dセンター

EMSOneより。
【液晶パネル】 独メルク、台湾にOLED多元系材料のR&Dセンター

化学・医薬品大手でフラットディスプレイ向け液晶材料の独メルク(Merck)が4月18日、新技術の研究・開発(R&D)センターを台湾桃園県観音にオープンした。同社ではアジア初の多元系材料R&Dセンターで、有機EL(OLED)、パネル、LED照明、3D表示、折り曲げ可能パネル、タッチパネルなどの新技術に提供する多元系材料の提供を目指す。台湾紙『経済日報』(4月19日付)が報じた。


merck.gif


独企業のメルク(Merck)は医薬・化学品の材料メーカーです。
ディスプレイ分野では下記を取り扱っています。
・有機EL材料…蒸着用低分子材料/塗布型低分子材料
・液晶材料
・撥水/撥油材料用真空蒸着材料
・反射防止膜用ゾルゲル材料

ディスプレイ関連企業が集中するアジア圏で研究開発を行うことで、
ディスプレイ関連のビジネスを加速していくと考えられます。

メルクのHP
http://www.merck.co.jp/ja/index.html

【液晶パネル】 鴻海、タッチパネルで成果 アマゾン7型タブレット用受注 iPad mini用も拡大

EMSOneより。
【液晶パネル】 鴻海、タッチパネルで成果 アマゾン7型タブレット用受注 iPad mini用も拡大

EMS(電子機器受託生産)世界最大手、台湾フォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)傘下でタッチパネルの英特盛(General Interface Solution=GIS)が、米アマゾン(Amazon)から7型タブレットPC用のタッチパネル受注に成功した模様だ。台湾の経済紙『工商時報』(4月18日付)が報じた。さらに同紙は、英特盛が、既に受注している米アップル(Apple)の7.9型タブレットPC「iPad mini」用タッチパネルでも、生産歩留まりの改善を受け供給規模を拡大したと伝えている。

英特盛(General Interface Solution=GIS)は鴻海精密(ホンハイ)グループの
奇美電子(Chimei Innolux Corporation)からタッチパネル張り合わせ業務を切り離し、
タッチパネル・モジュールの鑫成、貼り合わせの業成を合併させて出来た会社です。
グループ内のタッチ関連業務を集約し、ワンストップのサービスを提供しているようです。

関連記事:
鴻海精密のタッチパネル生産、グループ内での一貫体制が確立
【液晶パネル】 フォックスコン:タッチパネル事業の全体像、徐々に浮き彫りに
鴻海科技集団がタッチコントロールディスプレイ産業を垂直統合

反射を1/4にする大気圧成膜や安価な樹脂レンズ加工、EVGが開発中

Tech-onより。
反射を1/4にする大気圧成膜や安価な樹脂レンズ加工、EVGが開発中


 広い反射角・波長域にわたって反射光を4分の1以下に低減する室温・大気圧下でのガラス向け成膜技術や、小型カメラ用レンズを低コストに一括成形する技術をオーストリアの半導体製造装置メーカーEVGroup(EVG)が開発している。前者は太陽電池のカバー・ガラスに応用して発電効率を向上できる可能性があり、後者はスマートフォン向けイメージ・センサーと組み合わせてカメラを低コストかつ薄型にできる可能性がある。

EVGroup(EVG)はオーストリアの半導体装置メーカーで、リソグラフィ装置やボンディング装置を
取り扱っています。
個人的に注目なのはSiO2ポーラス膜を用いたAR(反射防止)技術です。
複数のコーターを用いて塗布した後にガラス基板と塗膜を化学反応させ、基板上にSiO2ポーラス膜を形成する
というものだそうです。通常は複数の屈折率を持った無機膜をスパッタなどの真空プロセスにて基板上に
形成する方法が一般的ですが、上記技術は室温、大気圧下で成膜可能とのこと。

EVGroupのHP
http://www.evgroup.com/ja/

【産業動向】 MSと鴻海、特許ライセンスで契約締結 Android・Chrome OS使用で

EMSOneより。
【産業動向】 MSと鴻海、特許ライセンスで契約締結 Android・Chrome OS使用で

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米マイクロソフト(Microsoft)とEMS(電子機器受託生産)のフォックスコン(FOXCONN=鴻海精密=ホンハイ)は4月16日(米国時間)、特許ライセンス契約を結んだと公表した。台湾紙『経済日報』(4月18日付)によると、マイクロソフトは、米グーグル(Google)の「Chrome OS」「Android OS」が、マイクロソフトの特許を侵害していると主張している。マイクロソフトは、今回の合意によりフォックスコンは、同社が製造するスマートフォン・タブレットPC・テレビなどChrome OS、Android OSを搭載する端末が、マイクロソフトの特許を侵害する懸念を持たずにすむようになったとしている。
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特許ライセンスの状況については詳しくないのですが、製造業者であるホンハイとの特許ライセンスというのが
不思議な気がします。製品自体のメーカーとの権利関係はどうなっているのか、気になるところです。

日韓「有機EL競争」勝敗の行方

ロイター通信より。
日韓「有機EL競争」勝敗の行方

昨年のCESでのサムスンとLGの55型有機ELテレビの発表に引き続き、今年のCESではパナソニックとソニーが
56型有機ELテレビを発表しました。単純に見れば一年遅れの発表ですが、解像度では4K対応と
韓国メーカーに衝撃を与えたのは事実でしょう。一方で大型有機ELテレビの製品化を現時点で果たしているのは
LGのみという状況です。
とはいえLGも歩留りに苦戦している様子が報道されており、大型有機ELでは各社量産技術の確立に
苦戦している模様です。またサムスンもLGとの特許や技術流出を巡った闘争を繰り広げており、
しばらくは液晶技術での4K(UHD)テレビに注力するとの見方も出てきています。

関連記事:
中央日報:サムスン、当分UHDテレビに尽力…OLEDテレビはLGとの特許紛争が憂慮

有機ELの最大のメリットが生かせるフレキシブル有機ELの量産に踏み出せるのはどこなのか、
各社鎬を削っている状況だと考えられます。

一歩先んじているのはサムスンでしょうか。同社は中小型有機ELの世界最大の製造メーカーであり、
量産技術には一日の長があるといえます。

関連記事:
リンゲルブルーメン:Galaxy Note IIIはプラスチックOLEDを搭載する最初の製品に?

まだまだ状況は混沌としているようにも思えます。


記事本文は下記より。

ラーメンとイノベーション

Tech-onより。
ラーメンとイノベーション

ラーメン


熊本発祥のラーメンチェーン店である「味千ラーメン」が中国で人気となっているようです。
人気の秘密は「①現地化」と「②コア技術(強み)の保持」といえそうです。

①現地化(ローカライズ)
ラーメンと言えば日本ではどちらかというと個人で楽しむB級グルメの扱いを受けている料理ですが、
中国にチェーンを展開するに当たり、様々な現地化を図っています。
例えば中国では食事は大人数で楽しむという文化があるため、店舗をファミリーレストラン並みの面積にし、
また有頭エビのトッピングなど中国人が好むメニューのバリエーションを増やしています。
その上で空港やショッピングモールなどに出店し、価格設定も現地の麺類の数倍に設定して高級化を
図っています。

②コア技術(強み)の保持
一方で「ラーメンの味」そのものは日本と同等の品質を保ち、またサービスの品質・店舗の清潔さについても
日本と同様の水準を保つようにしているようです。

海外へ事業展開するに当たり、上記の2点についてはどの産業でも基本となるポイントといえると思います。
闇雲に規模を拡大するのではなく、自社の強みは何か、地域に合わせて変えるべきところは
何かを戦略的に分析した上で展開を進めるのが重要だといえるのではないでしょうか。


記事本文は続きから。

「ユーザーの声を聞く」のはいいことなのか、悪いことなのか

Tech-onより。
「ユーザーの声を聞く」のはいいことなのか、悪いことなのか

「今まで世の中になかったものを作る」…言うのは簡単ですが、実行するのは困難です。
あまりに先鋭的すぎるとユーザーに受け入れられず、市場から消えてしまいますし、
かといってユーザーの意見を取り入れすぎた結果、どこかにあるような商品となってしまい、陳腐化してしまう。
製品開発は常にこのジレンマとの戦いであるようにも思います。
「ユーザーの声を聴く」というのはある意味楽な方法で、データとして裏付けをとる事ができますので
社内的にも企画を通しやすいわけです。「アンケートではこうなっている」とすればそれについて
文句を出せる人はいません。一方で全く新しいものについては受け入れられるのか否か、全くバックデータの
ない状況で製品を作らなければいけない。自らの感性が間違っていない事を信じて開発するしかないことに
なります。どこまで覚悟を決めてそれができるかが、新しい製品を世に出せるか出せないかに
関わってくるのだと思います。


当ブログ内関連記事:
TRUCK&TROLL (講談社文庫) 森博嗣
ユーザーのための技術とブランド化戦略
「文化の壁」を超える、超えない?

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「そんな記事は読者は求めていない」。日経エレクトロニクスの編集会議では、記者の企画提案に対してたまにこのような意見が出ることがあります。読者アンケートの結果から見て、その企画で記者が書こうとしている分野にニーズはない、というのです。

 確かに、読者が興味がない分野の記事に注力するのは無意味なことに思えます。一方で、「顧客は自身の真のニーズに気付けないことが多い」というのも、また事実です。

 T型フォードで「大衆車」という全く新しい分野を切り開いたHenry Ford氏が、「もし私が顧客に『何が欲しいか』と尋ねていたら、『もっと速い馬』だと答えただろう」と語ったという逸話はあまりに有名です。「Steve Jobs氏がiPhoneを開発できたのは、顧客の声を聞かなかったからだ」という意見もよく聞きます。書籍「イノベーションのジレンマ」には、既存顧客の声だけを聞いて持続的イノベーションを続けていた企業が、新しい破壊的イノベーションを起こした企業に敗れ去った事例が数多く紹介されています。

 現実には「ユーザーの声を取り入れたからこそ成功した製品」も「ユーザーの声を無視したからこそ成功した製品」も両方あるのでしょう。重要なのは「ユーザーの声を聞く、聞かない」といった表面的なことではなく、製品を開発する側の「覚悟」ではないでしょうか。

 「製品を通してこういう価値を提供したい」という軸を持っている開発者であれば、ユーザーの意見を基によりよい製品を提供できるはずです。要は、開発者が製品の責任を引き受ける覚悟を持っているのです。

 一方、そうした軸を持たない開発者は、ユーザーの意見を吟味することなく、そのまま製品に取り入れているように見えます。製品の責任を取る覚悟がなく、決定の責任をユーザーに押し付けている。残念ですが、そのように感じられる製品もあります。


新しい挑戦が必要な時代
 上に書いたようなことをぼんやりと考えていたとき、興味深い記事を読みました。日経ビジネスオンラインの「シェア争いを捨てて『僕らが狩りに出る理由』」(著者は河野章宏氏)という記事です。

 この記事で河野氏は、「シェアを増やす」という発想には重大な欠陥があると指摘しています。それは「マーケット全体が大きくならない限り、シェア争いは底の見えない消耗戦」(同記事)だということです。なのに、なぜ企業はシェア争いに走るのか。答えは「同じ業界の中で他社が既に持っている縄張り(=お客さん)をかすめ取るほうが『楽』だから」(同記事)。

 シェア争いよりも重要なのは、新規顧客の開発です。これを河野氏は「円の外に狩りに出る」と表現しています。新市場を作るのはシェアを上げることよりもはるかに大変ですが、今後はそれができる企業だけが残っていくのでしょう。

 編集会議での「そんな記事は読者は求めていない」という発言に私が軽い抵抗を覚えたのは、「既存の読者しか相手にしない」という匂いを感じたからかもしれません。もちろん、言った人にはそのような意図はなかったと思いますが。

 こうした意味で、日経エレクトロニクスの二人の記者が始めた新事業「日経BP半導体リサーチ」にはとても期待しています。半導体に携わる企業向けの情報サービスです。私の席はちょうどこの二人の隣なので、新事業の立ち上げに奮闘しているのを目の当たりにしています。私も、このような新規顧客開発をもっとしていかなければ、と気を引き締めています。
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焦点:次世代「曲がるスクリーン」、スマホ搭載には課題山積

ロイター通信より。
焦点:次世代「曲がるスクリーン」、スマホ搭載には課題山積

先の記事でも触れたように、構造上ガラス基板を用いなければならない液晶ディスプレイ(LCD)と比較して
有機ELでは自発光デバイスのため原理的には単純な構造で実現できます。
フレキシブル基板上にも形成できるのは有機ELの強みですが、一方で水分に弱く信頼性に難があります。
ガラス基板上であればすでに量産実績もあり、フレキシブルなガラス基板が出来ればフレキシブル有機ELの
実現に近づけますので、コーニングのウィローガラスなど開発は進められているようですが、
やはりプラスチック基板と異なり柔軟性が課題のようです。
プラスチック製の基板では上記のように水分の浸透を防ぐことが最大の課題といえますが、
サムスンなどもこの点をまだクリアできていないと思われます。
素材でのブレークスルーが求められる分野ですので、材料技術に秀でた日本企業の活躍するチャンスとも
いえるのではないでしょうか。


当ブログ内関連記事:
Samsung、フレキシブルOLEDの開発に遅延


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[シンガポール/ニューヨーク 14日 ロイター] 眼鏡型端末や腕時計型端末の年内投入が話題になっているが、こうした動きは、折り曲げたり巻いたりすることも可能なフレキシブルなスクリーンという大きな「革命」への第一歩に過ぎない。

現在スマートフォン(多機能携帯電話)に使用されているスクリーンは比較的重く、割れやすく硬いガラスでできている。しかし今後は、平たい面以外にも使える伸縮自在なスクリーンさえ現実のものになるかもしれない。ただ、そこへの道のりは平坦ではない。

4月14日、現在スマホに使用されているスクリーンは比較的重く、割れやすく硬いガラスでできているが、今後は、平たい面以外にも使える伸縮自在なスクリーンさえ現実のものになるかもしれない。写真は米シーマナノテク社の製品(2013年 ロイター)
4月14日、現在スマホに使用されているスクリーンは比較的重く、割れやすく硬いガラスでできているが、今後は、平たい面以外にも使える伸縮自在なスクリーンさえ現実のものになるかもしれない。
写真は米シーマナノテク社の製品(2013年 ロイター)


調査会社ラックス・リサーチでディスプレー技術を分析するジョナサン・メルニック氏は「技術面の障害をクリアすれば、(曲がるスクリーンは)製品デザイナーにとってパラダイスのような世界になる」と指摘する。

プロトタイプはこれまでに多く完成しており、韓国のサムスン電子は今年、端末のサイド部分からディスプレーが伸びるモデルを披露した。しかし、技術面でのハードルのほか、安価に大量生産する方法、ユーザーが欲しがる機能の開発など、課題は多く残る。

調査会社ディスプレーサーチによると、小型ディスプレーの世界市場は2016年までに現在の2倍以上となる約720億ドル(約7兆円)に達する見通し。スクリーンの主流は今も、バックライトを必要として2枚のガラスに挟まれる液晶ディスプレー(LCD)だが、そのことが、ノート型パソコンからタブレットに至るまで、端末が重くなる大きな要因となっている。

米シスコ・システムズやヒューレット・パッカード(HP)で過去にエンジニアとして働いていたケビン・モリシゲ氏は「タブレットの重量の大半は、ディスプレーのガラス部分と、割れ防止のための構造だ」と述べた。

ただ、LCDの優位性は、より軽量の有機ELディスプレーによってすでに脅かされつつある。
有機ELはバックライトを持たない上に画面は明るく、より広い角度から画面を見ることが可能で、コントラストも優れている。

<「ゴリラ」から「ウィロー」に>

一方で、ガラスの軽量化と柔軟化も進んでいる。強化ガラス「ゴリラ・ガラス」が多くのスマホに採用された米液晶ガラス基板大手のコーニングは、紙1枚ほどの薄さでありながら端末を包むことができる超薄型のフレキシブルガラス「ウィロー・ガラス」の開発に注力している。「ウィロー」は当初は太陽光パネルのコーティングなどに使用される見通しだが、いずれは曲面を持つ製品向けにも使われるとみられる

「ウィロー」の強みは、コストの高いバッチ方式の生産ではなく、印刷方法のような「ロール・ツー・ローツ方式」を採用することで高温かつ連続的な生産が可能になり、製造効率が高くなることだ。しかし、コーニングのガラス技術部門責任者、ジェームズ・クラッピン氏はロイターに対し、フレキシブル製品としての「ウィロー」の商品化はまだ先だとの考えを示した。

英国を拠点とするコンサルタントのエイドリアン・バーデン氏は、「曲げることは可能でも、柔軟性は維持できない」と指摘。曲面ディスプレーを搭載する端末では、曲げたり折ったりが可能なスクリーンはプラスチック製になる可能性が高いということだ。
しかしプラスチックはガラスほど頑丈ではなく、新たな問題も出てくるだろう。

有機ELディスプレーとプラスチックが一緒に使用された場合、酸素や蒸気の透過を防ぐ「バリアフィルム」が必要となる。前出のメルニック氏は、「例えば食品包装など、あらゆる分野でバリアフィルムは使用されるが、有機ELディスプレー向けのバリアフィルムは特に高性能のものが必要となり、これは大きな課題となる」と述べた。このほか、フレキシブルなディスプレーでは、電流を流す導体も含め、採用される部品もすべてフレキシブルでなくてはならない。

<ユーザーが欲しがる製品>

資金が潤沢なサムスンのような企業は、ユーザーがどんな製品を好むか探るためにプロトタイプを開発する。しかし、それが常に商業的成功につながるとは限らない。例えばソニーは、2007年にフレキシブルな有機ELディスプレーを発表したが、「6年が経過しても新たな製品は開発されていない」(シンガポールの金属リサーチ・エンジニアリング研究所のZhang Jie氏)。サムスンが有機ELディスプレーに注力するのであれば、それが搭載される端末はユーザーが本当に欲しがるものでなくてはならないだろう。

しかし、ユーザーが待ち望む製品の開発は、商品化プロセスを遅くする要因にもなる。サムスンは2011年末、フレキシブルディスプレーを搭載した携帯端末を「2012年のできれば上期に」発表するとアナリストらに伝えていたが、1年後の時点でも「まだ開発中」だとしている。

ジェフリーズは先月、サムスンが「割れない」スクリーンを年内に市場投入する可能性があるとした上で、同社がフレキシブルなディスプレーを使った端末を投入するのは2014─15年以降になるとの見通しを示した。

(原文執筆:Jeremy Wagstaff記者、Sinead Carew記者、翻訳:本田ももこ、編集:宮井伸明)

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「ファインテック ジャパン」開幕。84型4Kや915ppiの超小型4Kなど

AVWatchより。ファインテックジャパンのレビュー記事です。
「ファインテック ジャパン」開幕。84型4Kや915ppiの超小型4Kなど

個人的には独ショット(SCHOTT)が開発した撥水/撥油コーティングの「DARO」が気になります。
撥水/撥油コーティングはガラスメーカーが付加価値向上のために手掛けていることが多いように思われます。

ショットのコーティング技術「DARO」
ショットのコーティング技術「DARO」

左がコート無し、右が反射コート済み、中央が反射コート+DAROを施したもの
左がコート無し、右が反射コート済み、中央が反射コート+DAROを施したもの

DAROの概要
DAROの概要

CONTURAN® DARO
・耐久性
塩水噴霧試験90日
擦過試験450000回(MIL-C-675C)

daro rubs test
daro salt spray test


関連記事:JDSUとSCHOTT、タッチスクリーン向けに反射防止膜

Samsung、フレキシブルOLEDの開発に遅延

リンゲルブルーメンより。
Samsung、フレキシブルOLEDの開発に遅延

samsung flex oled


Samsungが開発中のフレシブル有機EL(OLED)ですが、プラスチック基板技術はほぼ確立したものの、
有機ELを大気中の水分などから守る「封止技術」の開発に難航しているようです。
ガラス基板上の有機ELの封止でもキャップ層とガラス基板との接合には低融点ガラスを用いるなど、
有機EL技術の肝といってもいい部分です。プラスチック基板自体が有機材料ですから、
基板自体からのデガスも問題になると思われます。ある程度は表面に無機膜をコーティングするなどして
抑制することはできるかもしれませんが、今度はフレキシブル性が損なわれてしまうという
問題があります。
「形にする」のと「安定して駆動させる」、また「試作品」と「量産品」との違いは
技術者なら誰でも一度は悩まされた問題なのではないでしょうか。



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2013年末に登場すると報じられていたSamsungの「フレキシブルOLED」ですが、その開発が技術的障壁に直面していると韓国メディアが報じました。

韓国メディアによると、フレキシブルOLEDに用いるプラスチック基板の技術はほぼ確立しましたが、有機体であるOLEDを水や酸素から守る「封止技術」の確立に難航している模様。試作工程ではうまくいっても、量産工程では問題が生じるといった事態が生じているそうです。

フレキシブルOLEDといえば、Appleが取得したiWatchや将来のiPhone製品のためのデザイン特許で多用されているほか、LGもフレキシブルOLEDの年内投入を目指すなど、競争が激しくなっています。未来のモバイルを実現するこの技術、いち早い実用化に期待しましょう。

情報元:ETnews 経由:SamMobile
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インタビュー: パネルの供給先を拡大=ジャパンディスプレイ社長

ロイター通信より。
インタビュー: パネルの供給先を拡大=ジャパンディスプレイ社長

ジャパンディスプレイ(JDI)社長、大塚氏へのインタビュー記事です。
ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルの3社が合併して出来た会社ですが、
初年度の12年度から黒字を計上しています。
今年度は大口顧客と見込んでいたと思われるアップルの不調により4Qの業績が思うように伸びなかった模様ですが、早ければ今年の5月にはパナソニックから買収した第6世代(G6)パネル工場の茂原工場が稼働することにより、タブレット市場にも参入を見込んでいるようです。

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[東京 15日 ロイター] ソニー、東芝、日立製作所の中小型液晶パネル事業の統合会社、ジャパンディスプレイ(東京都港区)の大塚周一社長は15日、ロイターのインタビューで、2013年度は売上高を前年度比4─6割増の7000―8000億円に引き上げる意向を示した。

米アップルなど大口顧客だけでなく、スマートフォン(多機能携帯電話)で3位争いをするメーカーへのパネル供給も拡大する。タブレット端末用の供給も開始し、営業利益率は5%前後を目指すという。

同社は個別の取引先名を明らかにしていないが、アップルがパネルの主要な納入先とされる。大塚社長は3月末で終了した12年度について、「想定していた大口顧客の注文が入らなかったことが響いた」と説明。アップルがiPhone(アイフォーン)5の販売減速を背景に、1―3月期のパネル注文を絞り込んだとみられている。ただ、大塚社長は「(3社の)統合前なら注文が急減すれば赤字が確実だったが、その状況でも黒字を確保する体質ができている」と述べた。

13年度については「(パネルの大きさ)5インチ台、フルHD以上のハイエンドのスマホ市場」を中心に、大口顧客以外との取引も拡大する方針を示した。スマホ市場はサムスン電子とアップルの2強に対し、ソニー、フィンランドのノキア、台湾HTC、韓国LG電子、中国の華為技術(ファーウェイ)、中国ZTEなどが3位争いをしている。大塚社長は「ソニーはグローバルに成功して欲しいし、ファーウェイなどは中国で強みを発揮できる。それが実際に実現できるかどうかはコメントする立場にないが、そうした可能性を持った顧客といい関係でビジネスの商談が進んでいるので先行きは明るい」と語った。

<上場は遅くとも15年度に>

また、12年度は手掛けなかったタブレット端末へのパネル供給にも意欲を示し、「顧客が決まればいつでもできる」と強調。7インチ台の市場を中心に多数の顧客と商談を進めており、今年度中の出荷が期待できるという。

パナソニックから買収した茂原工場(千葉県茂原市)の第6世代設備の稼働は従来の6月の予定を前倒し、「早ければ5月に開始できる」と指摘。同工場でスマホ用パネルだけでなく、タブレット用パネルの量産を行っていく。

タブレット端末市場は、アップルのiPad(アイパッド)に、サムスンの「ギャラクシーノート」や「ギャラクシータブ」が対抗。このほか、アマゾン・ドット・コムの「キンドルファイア」、米グーグルの「ネスサス7」など7インチの端末が台頭している。7インチ台では、アップルがiPad mini(アイパッド・ミニ)の販売を伸ばしている。

上場については「早ければ2014年度、遅くとも15年度に実施したい」との意向を示した。

ジャパンディスプレイは昨年4月に3社の事業統合で発足。初年度となる2012年度は、売上高が5000億円弱、営業利益が数十億円(営業利益率1%未満)の水準で黒字を確保した。11年度の3社合算の売上高は4500億円だった。

(ロイターニュース 村井令二;編集 久保信博)

ITOを用いない透明電極の普及加速へ、まずは20~30インチのタッチパネルに

EETimesより。
ITOを用いない透明電極の普及加速へ、まずは20~30インチのタッチパネルに

ITOに代わる透明電極の材料である「ClearOhm」を開発するCambrios Technologies。まずは、低コスト化という優位性が最もよく現れる20~30インチのディスプレイで、ITOからClearOhmへの置き換えを狙う。

以前からITO代替分野では話題となっているカンブリオス社の銀ナノワイヤー材料である「ClearOhm」ですが
新たな日本カントリーマネージャーの採用を機に日本での普及活動により一層力を入れていくようです。
銀ナノワイヤーの特長として、ITO(Indium Tin Oxide)と比較して導電率が低く、屈曲性に優れていること
から同社は大面積(20~30インチクラス)のタッチパネル用途を訴求して行く模様です。
記事中の特性データでは先日紹介したHereaus社の導電性ポリマー「Clevios」等よりも
導電性・透明性に優れています。
さらにその他ITO代替材料として着目されているカーボンナノチューブやグラフェンよりも特性に優れていると
いうデータとなっています。
実際にLG製の23インチタッチパネルに採用されているようで、材料の特長を生かして
フィルムメーカーと組んでの日本市場への参入が加速するのではないでしょうか。
個人的に気になるのは反射率の高い銀を用いていることから、ぎらつき(ヘイズ)がどうなのか、
データ・現物を見てみたい所です。


当ブログ内関連記事:
カンブリオス、銀ナノワイヤー利用透明電極の優位性を日本で訴求
Ag(銀)メッシュ形成技術
富士フィルム、写真技術を応用した安価なタッチスクリーンを開発中
【ナノテク展】東芝、グラフェンとAgナノワイヤの複合透明電極を大面積化
【韓国】韓国研究チーム、曲がる透明電極フィルムを開発
日立化成、タッチパネル用転写形薄膜透明導電フィルムの量産体制を構築
産総研、フレキシブルなカーボンナノチューブ透明導電フィルムを開発



Cambrios Technologiesは、ITO(酸化インジウム・スズ)に代わる透明電極用の材料「ClearOhm」を開発するベンチャー企業だ。同社は2013年4月11日、日本法人のカントリーマネジャーとして村山隆志氏が就任し、ClearOhmを日本市場に積極的に売り込む体制を整えたことを発表した。まずは、「ITOに対するClearOhmの優位性を最も発揮できる」(同社)とする、20~30インチのタッチパネル市場を狙う。

■ディスプレイ市場の変化で、変わる透明電極の要件
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、タッチパネル、太陽電池などに欠かせない透明電極だが、その市場は大きく変わりつつある。

Cambriosの社長兼CEOを務めるJohn LeMoncheck氏
Cambriosの社長兼CEOを務めるJohn LeMoncheck氏

 最も顕著な変化が、静電容量方式タッチパネル市場の成長だ。Cambriosの社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるJohn LeMoncheck氏は、「Microsoftの『Windows 8』の登場で、PCにもタッチパネルが搭載されるようになった。これにより、今まではあまりタッチパネルを採用していなかった製品分野にまで、タッチパネルが浸透してきている」と述べる。さらに、フレキシブルディスプレイや有機EL照明、自動車など、透明電極の市場には今後の成長が期待できるものも多い。
これまで透明電極の需要をけん引してきた液晶ディスプレイ市場は、成長が鈍化している(左)。
これまで透明電極の需要をけん引してきた液晶ディスプレイ市場は、成長が鈍化している

代わって、大幅に伸びると予測されているのがタッチパネル市場だ(クリックで拡大)。 出典:Cambrios Technologies
代わって、大幅に伸びると予測されているのがタッチパネル市場だ
出典:Cambrios Technologies


こうした市場の変化により、透明電極の要件も変わってきている。具体的には、より導電性が高く、より低コストで、フレキシブルなディスプレイにも対応できる強度を持つ透明電極が求められるようになっているという。

 例えば、消費者は、20インチのタッチパネルにも、スマートフォンやタブレット端末に搭載されている5~8インチのタッチパネルと同じ応答性を求めている。
そうした応答性を確保するには、高い導電性が必要だ。また、折り畳んだり巻いたりできるフレキシブルなディスプレイを実現するには、もろいITO透明電極よりも強度を持つものが求められる。さらに、11インチ以上だとコストが大幅に増加するといわれるタッチパネルにおいて、PCやモニターに用いられる20~30インチのタッチパネルの低コスト化は必須になる(関連記事:11インチ以上のタッチパネルコストを40%削減、最大40タッチや圧力検知も可能)。

 「そうした要件に応えられるものが、CambriosのClearOhmだ」(LeMoncheck氏)。ClearOhmは、銀ナノワイヤーを加えたインク(透明導電性インク)である。銀ナノワイヤーの直径は数十nm、長さはμmレベル。ClearOhmをフィルムに均一に塗布(または印刷)すると、高い導電性を有する銀ナノワイヤーが格子状に絡み合い、光の透過性と導電性の両方を備えた透明な導電フィルムができる(関連記事:フレキシブル/超薄型のタッチパネルに道、幅広い用途の透明電極に新材料登場)。

日本支社のカントリーマネージャに就任した村山隆志氏
日本支社のカントリーマネージャに就任した村山隆志氏

 塗布(印刷)によりフィルム化できるため、ITO膜に必要な蒸着やスパッタリングといった真空プロセスが不要になり、コストを抑えられる。村山氏は、「低コストで量産できる、ロールツーロール(roll to roll)で透明電極を製造できるという点が最大のメリット」だと付け加えた。

ClearOhmを塗布したフィルムの顕微鏡画像(左)。銀ナノワイヤーが格子状になっているのが分かる。どれほど絡み合っても、1本1本のナノワイヤーが細いので、光を透過するスペースは十分に確保できるという。
ClearOhmを塗布したフィルムの顕微鏡画像。銀ナノワイヤーが格子状になっているのが分かる。
どれほど絡み合っても、1本1本のナノワイヤーが細いので、光を透過するスペースは十分に確保できるという。

右は、ClearOhm、グラフェン、カーボンナノチューブなど、ITOの代替材料の特性を比較したもの。青いグラフがClearOhmだが、他の材料に比べて表面抵抗(横軸:Sheet Resistance)が低く、光の透過率(縦軸:Transmission)が高い(クリックで拡大)。 出典:Cambrios Technologies
ClearOhm、グラフェン、カーボンナノチューブなど、ITOの代替材料の特性を比較したもの。
青いグラフがClearOhmだが、他の材料に比べて表面抵抗(横軸:Sheet Resistance)が低く、
光の透過率(縦軸:Transmission)が高い。 
出典:Cambrios Technologies


■ターゲットは、20~30インチタッチパネル市場
LeMoncheck氏は、「技術力のあるフィルムメーカーが多く存在する日本市場は非常に重要だと認識している」と述べる。そこで、Cambriosの日本支社に新たにカントリーマネージャを置き、ClearOhmの売り込みを強化していく。カントリーマネージャに就任した村山氏は、「ClearOhmの優位性を最も発揮できるのが、一体型PCやモニターなど、20~30インチのタッチパネルだと考えている。まずはこの市場において、フィルムメーカーとともにClearOhmの売り込みをかける」と強調した。

ClearOhmを用いた透明電極を採用した、LG Electronicsの23インチ型タッチパネル(左)。
ClearOhmを用いた透明電極を採用した、LG Electronicsの23インチ型タッチパネル

右は、ClearOhmを使った透明導電フィルムで、大倉工業と開発したもの(クリックで拡大)。
ClearOhmを使った透明導電フィルムで、大倉工業と開発したもの

カンブリオス、銀ナノワイヤー利用透明電極の優位性を日本で訴求

ITmdiaMobileより。次の記事と合わせてどうぞ。
カンブリオス、銀ナノワイヤー利用透明電極の優位性を日本で訴求

大画面化が進むスマートフォンやタブレットデバイス、そして、PCにも拡がるタッチパネル。カンブリオスの技術なら大画面タッチパネルを低価格で実現するという。

高い技術を持つ日本のタッチパネルメーカーを支援したい

 カンブリオスは、4月11日に日本法人の新しいマネージャーとして村山隆志氏が就任したことを発表した。同日に行った説明会では、カンブリオス米本社CEOのジョン・レモンチェック氏が、タッチパネルに実装する透過電極で、現在主流のITO(酸化インジウムスズ)に変わる素材として同社が開発した「ClearOhm」の優位性を日本の関係者に紹介した。

レモンチェック氏
村山隆志氏


カンブリオス米本社CEOのジョン・レモンチェック氏(写真=上)と日本のカントリーマネージャーに就任した村山隆志氏(写真=下)

 レモンチェック氏は、タッチパネル搭載製品が、こまでのスマートフォンとタブレットデバイスに加えて、Windows 8の登場とともに液晶一体型やUltrabookといった、これまでタッチパネルを搭載していなかったカテゴリーまで拡大しているとし、その変化を受けて、広い面積を持つタッチパネルの需要が今後大幅に増えるという予測を示した。また、タッチパネルを必要とする場面が拡がるにつれて、柔軟性のあるディスプレイや、曲面を持つディスプレイなどもユーザーが求めるようになると語った。


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タッチパネルはスマートフォンやタブレットデバイスだけでなく、今後、ノートPCや液晶一体型PC、大画面ディスプレイなど、採用するデバイスが拡大するだけでなく、これまでにない柔軟性や曲面ディスプレイもユーザーは求めるようになる

 これからのタッチパネル内蔵ディスプレイに対してユーザーは、より大型で、柔軟性を持ち、曲面のパネルが可能で、かつ、低コストが実現することを求めるようになる。タッチパネル内蔵液晶ディスプレイは、パネル全面に透明電極を貼っているが、従来から透明電極の素材として使用しているITOと比べて、銀ナノワイヤーを採用するカンブリオスのClearOhmコーティング材を利用すると、大面積タッチパネルを従来より低価格で生産できるほか、柔軟性を持つタッチパネルが実現するという。また、生産過程で120度という比較的低温のコーティング方式を採用するので、強化ガラスなど、温度で変質してしまうパネル素材でも使用できるほか、パネル素材のシート抵抗に関係なく均一のスループットが可能になる。

 カンブリオスは、技術力の高いメーカーが存在する日本を重視しており、すでに、大倉工業、日立化成、東レフィルム加工、DIC、日本写真印刷、信越ポリマーなどの日本企業でカンブリオスの製品を導入している。
カンブリオス日本支社のカントリーマネージャーに就任した村山隆志氏は、日本には、世界的なタッチパネルメーカーはまだ少ないものの、世界的にメジャーメーカーとなりうる高い技術力を持っているので、そういうメーカーをカンブリオスの製品で支援していきたいと述べている。

米マイクロソフト、スマートウォッチを開発中 ―WSJ報道

ガジェット速報より。
米マイクロソフト、スマートウォッチを開発中 ―WSJ報道

米マイクロソフトが腕時計型デバイス「スマートウォッチ」を開発中とウォールストリートジャーナルが
報じています。
既に部品会社にスマートウォッチ用の部品を発注しているとのこと。
「開発中」の報道が勢いを増しているスマートウォッチですが、各社どのような製品に仕上げてくるのか
興味深いです。

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ウォールストリート・ジャーナルは14日(現地時間)、匿名の関係筋の情報として、米マイクロソフトがタッチ操作が可能な腕時計「スマートウォッチ」を開発中だと報じています。

ms watch
画像はイメージ図

情報によると、マイクロソフトはアジアの部品会社にスマートウォッチ用の部品を発注しているとのこと。

マイクロソフトは以前にもメッセージやニュース、天気予報を受信できるスマートウォッチ「SPOT」をパートナー企業と共同で販売していましたが、SPOTは2012年に開発が終了していました。

もしこの報道が事実なら、マイクロソフトは米アップルや米グーグル、サムスンに続いてスマートウォッチの開発に乗り出すことになります。同社は以前、Google Glass対抗のメガネ型コンピューターの開発に乗り出しているとアナリストによって報告されたこともあり、いよいよPCソフトウェアの巨人がウェアラブルコンピューティングへ本腰を入れて取り組むつもりなのでしょうか。
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日本曹達 ITOで新技術「3次元基板に均一成膜」

化学工業日報より。
日本曹達 ITOで新技術「3次元基板に均一成膜」

日本曹達1


日本曹達は、液晶ディスプレイや光学部品に用いられるインジウム・スズ酸化物(ITO)成膜の新技術を開発した。同社独自のパイロゾル法を発展させたもので、既存のスパッタ法などでは難しいとされる高アスペクト比の3次元構造基板にも均一に成膜することができる。
新技術の開発にともない、千葉工場(千葉県市原市)でITO成膜の受託加工サービスを開始した。今後、配線の微細化が進む半導体など電子分野を中心に用途を開拓する。


日本曹達は独自のバイロゾル法によりアスペクト比の高い部材に均一にITO(Indium Tin Oxide)を
成膜できる技術を開発したと発表しています。
スパッタによる成膜方式ではコサイン則によりアスペクト比の高い箇所には均一な成膜ができません。
記事にもあるように半導体のような複雑な立体構造を持つ構成の部材に適した技術といえると思われます。

ヘレウス、15インチの導電性タッチパネル開発-ITOの代替に

日刊工業新聞より。
ヘレウス、15インチの導電性タッチパネル開発-ITOの代替に

 ヘレウス(東京都千代田区、土屋淳社長、03・5215・3921)は、導電性ポリマー材「クレヴィオス」を、タッチパネルなどのディスプレーに用いるITO(酸化インジウムスズ)の代替材料として提案する。長岡産業(大津市粟津町)、東洋レーベル(京都市右京区)と共同で、15インチの導電性タッチパネル(写真)を開発した。

hereus tp


 ヘレウス担当者は「導電性ポリマーはシート抵抗値が高いため、面積が広いと操作性が悪くなるといった先入観がある。このため、4インチ程度のパネルしか市場に出回っていない」としている。まずパソコンのタッチパネル用として訴求する。
 同社は独材料メーカー大手、ヘレウスの日本法人。クレヴィオスはパターニングが見えにくくなる独自のエッチング技術の
ライセンスを含む導電性ポリマー材。容易に曲げたり、折ったりできる。


「クレヴィオス」はいわゆる導電性ポリマーで、poly(3,4-ethylenedioxythiophene) (PEDOT)です。
導電性ポリマーとしてはメジャーな素材といえるでしょう。
有機材料であるため、無機材料であるITO(Indium Tin Oxide)と比べて耐久性に劣りますが
「パターンが見えにくくなる独自のエッチング技術」については詳細が気になるところです。

Clevios™ PEDOT:PSS conductive polymer

PEDOT.jpg


関連記事:
朝日新聞デジタル
ヘレウス、15インチの導電性タッチパネル開発-ITOの代替に

【液晶パネル】 レノボから受注で売上激増 タッチパネルの新鋭Touchingtek

EMSOneより。
【液晶パネル】 レノボから受注で売上激増 タッチパネルの新鋭Touchingtek

台湾Touchingtek(宸慶科技)についての記事です。
同社は2011年5月設立の新興メーカーですが、レノボからの引き合いにより
大幅に売り上げを伸ばしているようです。

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製品品目はタッチパネルセンサー、タッチパネルモジュール、カバー・ガラス一体型タッチパネル(OGS)など。
タッチセンサーは表裏にITOパターニングを行うDITO方式とMetalをジャンパー線とするSITO方式、
いずれも手掛けているようです。

DITO.jpg
同社のDITO方式の模式図。Metalが3700Åであることから一般的なMAM(Mo-Al-Mo)が電極に用いられていると
考えられます。

SITO.jpg
同社のSITO方式。センサー裏面にはシールド用途のベタITOが形成されています。

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同社のプロセスフロー。カバーガラスへの加飾はスパッタを用いているようですが、
カラーフィルタのブラックマトリクス(BM)に使われるCrを用いているのでしょうか?

台湾Touchingtek(宸慶科技)
http://www.touchingtek.com/

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カバーガラス一体型(One Glass Solution)を主力とするタッチパネルの新興メーカー、台湾Touchingtek(宸慶科技)が、レノボ(Lenobo=聯想)をはじめとする中国系からの受注増で売り上げを大きく伸ばしているようだ。台湾の経済紙『工商時報』(4月10日付)が伝えたもので、レノボ向けスマートフォン用タッチパネルの大量出荷に牽引される形で、同社では2013年第1四半期の営業収益が既に2012年通年を超えた模様。受注の中心は現在、スマホ用だが、タブレットPC、ノートPC(NB)、オールインワンPC(AIO PC)用でもレノボ、TCLなど中国系から引き合いが相次いでいるという。
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台湾AUO、スマホ用5インチフルHD 有機ELをソニーとHTCに供給へ

リンゲルブルーメンより。
台湾AUO、スマホ用5インチフルHD 有機ELをソニーとHTCに供給へ

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台湾AUOがスマートフォン向けの5インチフルHD有機ELディスプレイをソニーとHTCに供給すると
報じられています。
先日当ブログ内でも取り上げましたが、画素密度は直前にジャパンディスプレイ(JDI)が発表したものを
上回る443ppiの製品です。最近でもAUOは、「Nexus 7」「NOOK」の7型新モデル受注に成功するなど
勢いを増している模様です。

当ブログ関連記事:台湾AUO、スマホ向け5インチFHD有機ELディスプレイを開発

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台湾AUOはスマートフォン用443ppiの5インチフルHD有機ELディスプレイをソニーとHTCに供給すると
EMSOneが台湾筋を引用し11日報じました。
供給するのは台湾AUOが4月9日に発表したばかりのスマホ向けOLED(有機EL)ディスプレイで、5インチFHD解像度(443ppi)に達し、画素密度は世界最高水準。更に低消費電力、高画質、広い視野角、高速応答時間を実現し、ユーザーに最高のビジュアル体験を提供すると報じられています。
この情報が事実ならば、5インチFHD OLEDを搭載したXperiaスマートフォンがSonyから登場する事になりますね。続報に期待です。
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関連記事:
EMSOne:【液晶パネル】 AUO、スマホ用443ppiフルHD OLED発表 ソニーとHTCに供給へ
EMSOne:【液晶パネル】 パネルのAUO、「Nexus 7」「NOOK」の7型新モデル受注に成功か

救世主はソニーのスマホ

Tech-onより。
救世主はソニーのスマホ

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アップル、サムスンなど海外勢の勢いがすさまじいスマートフォン業界ですが、
その中で日本のソニーの製品である「Xperia」が存在感を増してきています。
台湾のEMSの一つ、台湾Arima Communications社(華冠通信)ではXperia生産の受注に成功し、
スマートフォンに出遅れた同社の救世主となりうる、と報じられています。
スマートフォンで出遅れた感のある日本メーカーですが、ここにきて巻き返しを図りつつあるようです。
とはいえトップの背中は遠く、いかにこの熾烈な争いを戦っていくかが今後も重要となると思われます。

記事本文は下記。

サムスンとLG、有機ELめぐり再び対立

chosun onlineより。
サムスンとLG、有機ELめぐり再び対立

韓国サムスンとLGが有機EL技術を巡り対立を深めているようです。
元々サムスン側がLGに対して技術者の移籍により有機EL技術が不正に流出した、と非難していましたが
今回は逆にサムスンディスプレイがLGディスプレイの下請けを通じて有機ELテレビ用のパネル製造技術を
不正入手したとして警察の家宅捜索が入ったことでLG側が反撃に出たようです。

韓国2大メーカーの両社ですが、技術者の流動も激しく、また対立も激しいようです。

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特許訴訟で最近和解の兆しが見られたサムスンディスプレーとLGディスプレーが再び、露骨な非難合戦を始めた。警察が9日、サムスンディスプレーがLGディスプレーの下請け企業などを通じ、LGの有機EL(OLED)テレビ用のパネル製造技術を不正入手したとして、サムスンディスプレーの本社を家宅捜索したことがきっかけだ。


 LGディスプレーは10日に配布した報道資料で「容疑が事実だとすれば、業界の自然な人材移動を問題にして、われわれを組織的な犯罪集団呼ばわりしてきたライバル企業の姿勢は、自分を棚に上げた批判だったことになる」と主張した。サムスンディスプレーが昨年4月「自社の従業員がLGディスプレーに転職する過程で有機ELに関する組織的な技術流出があった」と捜査依頼を行ったことが伏線だった。サムスンは当時「技術泥棒」「驚きを禁じ得ない」などとLGを非難した。
 LGディスプレーはまた「LGの進んだ有機EL技術を以前から盗もうとしていた疑いがあることは極めて遺憾だ。それは同時に
LGの有機EL技術の優秀性と先進性を(サムスンが)認めたことになる」と指摘した。
 サムスンディスプレーは公式な反応を見せていないが、不快感を隠せない様子だ。同社関係者は「大企業がこのように不適切な発言をしてもよいのか。捜査が始まった段階で、まるで結論が出たかのように意見表明を行ったことも適切ではない」と話した。
 サムスンディスプレーの金奇南(キム・ギナム)社長も同日、記者団に対し「メディアに報じられた疑惑は事実とは異なる。サムスンは有機ELで98%のシェアを持つ。技術流出を心配するならまだしも、ほかの技術をのぞき見る理由はない」と語った。
 これまで両社は技術流出、特許訴訟などで対立を続けてきた。昨年3月からは有機ELディスプレーをめぐり、互いに特許を侵害されたと主張し、特許訴訟を繰り広げてきた。最近は政府の仲裁で和解交渉を行っているところだったが、今回の感情的対立で両社の関係は再び冷え込むのではないかと懸念されている。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者
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関連記事:
Samsung Displayを家宅捜索--OLEDテクノロジ窃盗の疑い

もやしもん(12)限定版 (プレミアムKC) 石川 雅之

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(2013/04/05)
石川 雅之

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大人になるってなんだろう。





菌漫画、もやしもんの12巻です。


前巻で登場した謎の女子高生、西野 円(にしの まどか)がメインの巻。
彼女の事情と日本酒造りが並行して語られます。

日本酒に関しての色々な背景・事情、そして作り方が語られていますが、
個人的に一番印象に残ったのは149話の「大人とはなにか?」についての登場人物同士の議論の場面。

大学生宏岡亜矢の台詞。
「大学生ってさ なってみるとガキだよネ」
「小学生の頃って中学生はすごく大人に見えたし 中学の頃自分も高校生になったら 恋とかするんだーとか」
「言ってたけど自分が高校生になってみたら 小学校んときと何も変わんないガキな男が横で高校生なんだよね」
(中略)
「大人ってのは常にあたしからは遠いんだよ」

大学生武藤葵の台詞。
「そういえばあたしは 20歳になったら大人の仲間入りするんだと思ってたけど」
「相変わらず大人はハタチなんて鼻であしらって子供扱い」
「特にあたしなんかはさ30になってもそうなのかなァとか思っちゃうよ」

通りがかった立花助教授の台詞。
「ちなみに ちょっと外で聞こえてたが」
「30どころか40になっても一緒だぞ こんなオヤジでも上からはガキ扱いだよ」
「お前ら位の歳なら子供ぶる事も出来るがオッサンは逃げ場無しだよ」



自分が幼かったときは大人は何でもできて凄いと思ったりしましたが、
いざ「大人」といわれる年齢になってみると、とてもそうとは思えません。
いくらでも悩みますし、失敗しますし、後悔もします。

「大人」というものは「子供」から見て
あくまで相対的なものでしかないんじゃないのかと思います。
そんな事を感じた一冊でした。


で、それはそれとして。


こちらの記事でも書かれていますが、
それでも「大人になることは楽しいことだ」と子供に思わせるような存在でありたいと思うのです。
(同様の事を作家・大学教授だった森博嗣氏も言っていましたね)

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大人たちがみんな「仕事は辛いし、人生はつまらない。何もいいことなんかない」とばかり言っているようでは、子供たちが成熟したくなくなるのはあたりまえ。だから、大人は「大人であることは子供時代よりもっと楽しい」といい切れる人生を歩まなければならない。

 もちろん、それは簡単なことではないし、責任感だけで人生がおもしろくなってくるはずもない。しかし、大人になることがまるで楽しくないような社会に未来はないし、じっさい、大人になることはそう悪いことではないと思うのです。

 ぼくは大人になってからのほうがずっと人生を楽しんでいるし、何より楽になった。それはもう、あの地獄の日々が嘘のようです。
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あなたは大人ですか?子供ですか?


大人の方は子供に憧れられるような大人になれていますか?
子供の方は近くに憧れる大人はいますか?



私が大人になって(社会人になって)初めて思ったことは
「これで好きな本が好きなように買える、嬉しい!」でした。

私は大人になって楽しいと思っています。
大人のあなたもそうであることを願っています。








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(2010/12/15)
水上 悟志

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次世代iPhoneはねじって操作?―米アップル、フレキシブルデバイスに関する特許を出願

ガジェット速報より。
次世代iPhoneはねじって操作?―米アップル、フレキシブルデバイスに関する特許を出願

アップルがフレキシブルディスプレイに関連した特許を出願しています。
ひとつは「デバイスの側面にディスプレイを搭載する」
これにより、メインのディスプレイを折り曲げた際にもサイドディスプレイにより
操作が可能となるとしています。
もう一つが「曲げられるデバイス」
ディスプレイのみならず基板やバッテリーも曲げられ、また捩じったり曲げたりという動作でも
操作できるようになるとしています。
フレシブルデバイスについての特許について積極的に出願していることからもアップルが
次世代デバイスとしてフレキシブルデバイスに着目していることが伺えます。
デバイスを曲げての操作は面白そうですが、誤作動しそうでちょっと嫌ですね。

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Unwired Viewは10日(現地時間)、米アップルが、フレキシブルディスプレイに関する特許を出願したと伝えています。
次世代のiPhoneはぐにゃぐにゃ曲げることが可能になり、側面にはディスプレイが搭載されるのかもしれません。

iPhone-flexible-sidewall-display.jpg


今回公開された特許は二つで、「デバイスの側面にディスプレイを搭載される」「デバイス本体が曲がる」というもの。

「サイドディスプレイ」は、メイン画面と側面のコントロール部分に分けることで、フレキシブルディスプレイを搭載したiPhoneを折り曲げたときにも、使用可能とするためのものであるとしています。サイドディスプレイは仮想ボタンとして使用でき、カメラや音楽プレイヤーなどの機能に割り当てることが可能になるほか、メッセージなど様々な情報を表示することも可能です。

Flexible-iPhone.jpg


「曲げられるデバイス」の特許は、フレキシブルなiPhoneをどのようにして実現するかが記されています。ディスプレイだけではなく、基盤やバッテリーが曲げられる必要があるとしています。また、フレキシブルデバイスならではの、ねじったり曲げたりといった特殊な操作もセンサーによって可能になるかもしれないとのこと。
折りたたんでスリープモードにする機能や、新しいゲーム体験が実現する可能性があります。

フレキシブルなデバイスを開発中なのはアップルだけではなく、サムスンやノキアも曲げられるディスプレイや曲げられるスマートフォンのプロトタイプを公開するなど、すでに次世代デバイスとしての競争が始まっています。近い未来のスマートフォンは、曲げることによっても操作することになるのでしょうか。
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有機ELディスプレイは本当にスゴい技術なのか!? 2 有機ELの高精細化技術

マイナビニュースより。
有機ELディスプレイは本当にスゴい技術なのか!?
2 有機ELの高精細化技術

有機ELの高精細化の壁を打ち砕いたのは日本勢ではなくSamsung

現在、スマートフォンやゲーム機などに搭載されているアクティブマトリクス型有機EL(AMOLED)はデバイス性能の向上、コスト低減、大型化対応などあらゆる面で量産技術に課題があると言われている。成膜工程では、メタルマスクを用いたパターニングによりRGB3色のOLED材料を塗り分けているが、高精細化への対応で限界が囁かれていた。しかし、Samsungの最新スマートフォン「Galaxy S4」では同方式によってさらに高精細化を推し進めた模様だ。

既存のモバイル機器用OLEDパネルは、真空蒸着装置を用いて各有機層を成膜して作られている。蒸着法そのものは常温下での、るつぼを用いた熱蒸着で単純な構成だが、膜厚が極度に薄く、素子特性が膜厚に大きく依存するので注意深い管理が必要となる。また、共蒸着によるドーピングも行われており、ドーピング率の正確な制御も求められてくる。

画素ごとの有機膜のパターニングはカラーパネルの場合、RGBサブピクセルのパターニング行う必要がある。通常、このパターニングは、るつぼと基板の間に精密な金属シャドーマスクを配置し、塗り分け蒸着で行われる。しかも、モバイル機器では、高精細化、大型化が急速に進んでおり、マスクの精度、およびマスクと基板の位置合わせ精度が厳しくなり、OLED生産で最も難しい工程と言われている。現在、ハイエンドスマートフォン向けのAMOLEDでは、300ppi以上の高精細ディスプレイの搭載が定番となっているが、蒸着で対応するのは難しいと言われていた。

また、AMOLEDには低温Poly-Si(LTPS) TFTが用いられているが、現状もっとも大きい基板サイズは第5.5世代(1300×1500mm)クラスである。しかし、現状の蒸着技術ではこのサイズを一度に成膜できないため、半分もしくは1/4にカットして用いられている。前述のガラスやマスクのたわみ
およびガラスとマスクのアライメント精度に起因するもので、基板サイズの上限は、第5世代以下でパターニング幅は40μmが限界と言われていた。さらに、定期的にマスクなどのクリーニングに伴う装置稼働率の低下や、パーティクルによる歩留りの低下が避けられない。加えて、材料利用効率が低く、コスト競争力の点からも問題視されていた。

このような課題が指摘される中、Samsungは2013年3月に発表した「Galaxy S4」に搭載するAMOLEDにおいて、400ppi以上の高精細を塗り分け蒸着技術で実現した。PenTile技術という、見た目は高精細になるという擬似技術を用いているが、それでも困難と言われてきた壁を突破した。この報道に対し、「あっぱれというしかない」(業界関係者)と手放しで称賛する声もあった。


1 成膜プロセス

低分子系材料の蒸着。OLED膜の蒸着は最もシンプルな方式。有機材料の蒸発は300℃以下の低温度で、基板加熱もいらない。蒸発プロセスでは材料精製も同時に行われる。多層積層も比較的容易。
問題は高精細パターニング。現状はメタルマスクを用いているが、精細度、コストに限界があると言われてきた


スマートフォンは2013年にフルHD化への対応が本格化

この蒸着の問題を解決するために、これまでレーザ転写法、インクジェットをはじめとした塗布プロセスなど様々な試みが行われてきた。その中で、レーザ転写法が注目されている。レーザ転写法については、これまでソニー、米3M、米Eastman Kodakなどが、学会で技術発表している。Samsungのディスプレイ製造を担当するSamsung Displayではレーザ転写技術のうち、米3Mの「LITI」技術に共同で取り組んできたが、3Mが撤退したため、現在は単独で開発を進めている。「LITI」は、ドナーフィルムに成膜された発光材料を大気中で、レーザの熱エネルギーによりTFTが形成された基板に転写する。これにより、20μm程度でパターニングでき、400ppiという高精細ディスプレイが実現する。

Samsungは「LITI」を2013年第1四半期に立ち上げを予定していた製造ラインに採用する予定だった。一方、スマートフォンではさらに高精細が進展し、2013年はフルHD(1920×1080画素)が本格化する見通しとなった。4~5型クラスでフルHDに対応するには、350ppi以上の高精細化が求められてくる。Samsungでは、メタルマスク蒸着技術と「LITI」の両方を同時に開発してきたが、既存の蒸着技術で高精細に対応できるめどが付き、延期になったという。当初は、「LITI」技術なしに高精細対応は困難と考え、RGB3色のうちRGに「LITI」を採用し、Bに蒸着技術が採用される計画だった。Samsungでは、「LITI」をモバイル機器向け以外にも、TV向けパネルに適用する計画も浮上している。

有機ELの最大の課題は水分の侵入をいかに防ぐか

インクジェットなどの塗布プロセスは真空プロセスを使わず、所望の箇所に塗り分けることができるため、実用化すれば一番効率的に生産できると思われるが、まだ量産に適用するという段階まで至っていない。

2 レーザー転写法


レーザー転写法の概念図。OLED膜が予め成膜された透明なドナー基板をガラス基板に近接もしくは接触させる。
ドナー基板の裏面からレーザを照射し、ガラス基板にOLED膜を転写して成膜する。ドナー基板は方式によってフィルムもしくはガラスが使われる


成膜された基板は封止工程に送られる。OLED素子は水分に極端に弱く、大気に曝されるとすぐに性能が劣化してしまう。このため、完全に外気を遮断するような封止が求められるが非常に難しい。パッシブマトリクス型(PM)OLEDでは、通常はシートタイプの水分吸着剤(乾燥剤)を一緒に入れ込んで封止する。しかし、乾燥剤を封入するためのスペースが必要になる他、乾燥剤と有機膜の接触を防ぐために内部を中空にする必要があり、全体として厚くなってしまう。乾燥剤が入るため、ガラス基板側から光を取り出すボトムエミッション構造を採用している。

3 ボトムエミッション構造


ボトムエミッション構造のOLED。成膜したガラス基板側から光を取り出す。PMOLEDの他、AMOLEDのうち白色+カラーフィルタ方式では、この構造を採用している


封止への要求性能は、AMOLEDパネルでもPMOLEDと同様だが、ガラス基板上にTFT回路が形成されるため開口率が低くなる。このため、発光をOLED素子上面側から取り出すトップエミッション構造が採用されている。トップエミッション構造は、発生した光の進路を乾燥剤が遮断するため、乾燥剤を封入する従来方法をそのまま採用できない。Samsungでは、トップエミッション構造を採用しており、ガラス基板とキャップの間の接着層から水分が侵入するのを防ぐために低融点ガラスで封着する技術を採用している。

4 トップエミッション構造

トップエミッション構造のOLED。AMOLEDの場合、ガラス基板にTFTがあるため、開口率が低下する。この問題を封止側から光を取り出すことで解消できる。


パネルサイズがさらに大きくなると、中空構造は中央部で上下が接触するなどの問題が発生する。それを避けるために、SiNなどの無機膜を直接OLED素子上に成膜して封止し、
エポキシ剤などの充填剤を注入してガラス板でふたをする構造が大型パネルや照明などでは
主流になると予想されている。この場合、大気の遮断はSiNなどの無機膜に頼ることになる。現状はCVDプロセスが用いられているが、より低コストなプロセスの開発が望まれる。また、充填剤は、化学的に安定でOLEDにダメージを与えないこと、適度な接着性と柔軟性を持つこと、トップエミッション構造では透明性などが求められる。さらに、水分の吸着性など、多岐にわたる要求を満たす必要がある。

TV向けの大型OLEDでは、この封止工程がさらに難しいと考えられる。1月に開催された「Internatinal CES 2013」では、各メーカーが大型OLEDを発表し、成膜工程やTFTに関する発表を行ったが封止に関する発表はなかった。大型OLEDの封止技術では、エッジからの水分侵入、バリア膜の選択、機械的強度の確保など様々な課題が想定される。TV向けOLEDは、約2~3年で世代交代するモバイル機器とは異なり、5~10年とそれなりの寿命が要求される。TV向けでは、この封止技術によるデバイス寿命への対応が、成膜やOLED材料、TFT技術の開発などより、実は困難なのではないかという見方も有識者の中にはある。

将来的には、封止側にガラスを用いずに、透明の膜を積層させる膜封止が求められる。これが実現すると、OLEDの特徴として最も生かせるフレキシブルデバイスが誕生することになる。
次回はデバイス構造について解説する。


当ブログ内関連記事:
有機ELディスプレイは本当にスゴい技術なのか!?
1 有機ELの進化の歴史を振り返る

カーボンナノチューブ 技術と人の紹介コラム | NEC R&D

NECのホームページより。
カーボンナノチューブ 技術と人の紹介コラム | NEC R&D


CNT.jpg


NECのホームページより、カーボンナノチューブの発見者である飯島 澄男(いいじま すみお)氏の
紹介ページです。
たまにはこういったコラムも面白いのではないでしょうか。

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NECの飯島特別主席研究員(当時:主席研究員)が1991年に発見した"カーボンナノチューブ"は、今世紀、開花が期待されるナノテクノロジーを支えるキー材料の一つといわれており、全世界でこの材料を使った研究開発、製品開発が積極的に進められています。
NECではカーボンナノチューブを使った次世代トランジスタの研究開発を行っています。

自身の研究歴を振り返りつつ、カーボンナノチューブの未来、そして、ナノテクノロジーのもつ夢について、飯島博士が語ります。
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miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

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