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東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫) 鈴木博之

東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)
(2009/02)
鈴木 博之

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入院中に読んだ本の一つ。入院中は積読状態だった本の消費ができました。
思いのほか長くなってしまったので、別記事に分けて感想を書きたいと思っています。

著者の鈴木博之氏は東大建築学科卒。
本書の発行当時は東京大学工学系研究科建築学専攻の教授をされているようです。
(現在は名誉教授)
本書はサントリー文学賞受賞の作品です。

全13章から成り、1章ごとに東京各地の様々な土地に係る物語を記載しています。
元々は1990年発行のため、土地の状況については現在と異なる場合がありますが、
それを合わせても楽しめるのではないかと思います。

私自身は東京に住んだことがない上州出身の田舎者ですので、本書に登場する各地所になじみがある
わけではなく、元々地図、地名の来歴が好きなので衝動的に購入した一冊です。
本書の中で興味を持って読めた内容は、自分が何らかの形で関わりを持った土地の物語でした。
こと土地の物語については自分との“距離感”が大事なのだなと感じた次第です。
全く知らない土地の話を見聞きしても「ふ~ん」で終わってしまいますからね。

以下、いくつかの章を順次取り上げますが、いずれも個人的な関わり、もしくは興味がある土地です。
人によってこれは異なりますので読む人ごとに惹かれる章が異なるのではないでしょうか。

TRUCK&TROLL (講談社文庫) 森博嗣

TRUCK&TROLL (講談社文庫)TRUCK&TROLL (講談社文庫)
(2012/06/15)
森 博嗣

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Tokyo FM 携帯サイトに連載された音楽エッセイ+対談の第二弾。
連載されていたのは2009年なのでタイムラグが結構ありますが、なにしろ著者は森博嗣です。
よって問題なし(笑)
タイムリーなネタなんてものは一切なく、本人も「抽象化」を心がけているとの事。
それが文章の「シャープさ」、「エッジさ」に効いているのではと思う事しきり。
テーマはいつもの“森博嗣節”のリフレインであり、森読者ならおなじみのテーマでしょう。

いくつか抜粋しますと

#23 新しいものとは

 >>>最も根本的なのは「誰にとって新しいか」という点だ。

 >>>僕が、芸術に対して「新しい」と思うのは、僕にとって新しいものである。

 >>>きっと、多くの人は社会から孤立したくない、と無意識に感じているから
   「社会的新しさ」、すなわち同時代性を求めるのだと思う。

#26 自由な感性

 >>>たとえば、自分が何を好きになるか、自分がどう感じるか、何をどう考え、
   何を信じるのか、といった自分自身の生き方であり、それらに伴う
   (他者に影響がない範囲での)自分の行動が思いどおりになっている状況が、
   すなわち自由だ。
   「そんなことならば、誰だって自由じゃないか」と思われるかもしれないが、
   そう、そのとおり、生まれながらにして「誰だって自由」なのである。

#27 さらに自由について

 >>>自由というのは、自分の意志で行動できること、である。

 >>>自由というのは、常に思いどおりに自分を導くことであって、肉体的な要求とか、
   世間のしがらみとか、そういったあらゆるものの支配を受けないことなのだ。

 >>>たとえば、聴いていけない音楽はないし、着てはいけない服もない。
   体重を減らすことは自由だ。職業の選択も自由だ。住む場所も自由に決められる。
   いつ寝ても良い。どこへ行っても良い。どれだけ勉強しても、何を調べても捕まったりしない。
   信じたいものを信じられる。知りたいものを知ることができる。

#34 ファンの反応

 >>>創作者には、ニーズを作り出す能力が要求される。
   誰も考えもしなかったものを新たに作ることが、真の創作である
   だから、最初はどこにもニーズというものが存在しない。
   誰も気づかないし、求めてもいない。
   しかし、それが現れた瞬間、「あ、これが欲しかったものだ」と感じさせる。
   それが、新たなニーズの創造である。
   ファンの反応ばかりに目を奪われていると、このもっとも大切な「新しさ」を
   逃すことになる。多くの企業がこの道理で失敗しているように観察される。


#34の一文については、そのまま経営書に載っていても良いのでは、という文章です。
何度も繰り返しになってしまいますがそれを工業製品で具現化したものの一つが
「iphone」ではないでしょうか。
同時に人は「飽きる」生き物ですので、ihone5が目新しい機能・感動を具現化できなかった隙に、
次の一手をどの企業が打てるのかが、注目です。

案外、次のアイデアはアーティストと呼ばれる人たちがすでに示しているのかもしれません。
現代アーティストのインスタレーションから技術者は何か学べないでしょうか。

ソードアートオンライン 10巻 アリシゼーション・ランニング 感想

ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫)

ソードアートオンライン アリシゼーション編の中巻。
今まで謎を秘めていた菊岡の正体と目的、そして「アリシゼーション」という単語の意味が明らかになります。
前半部分では「アリシゼーション計画」の根幹を為すシステムについてのやりとりが中心。
VRMMOという架空のシステムから発展させてここまでの世界観を構築していることに、
世界観・システム好きとしては面白く読ませていただきました。
ソードでアートを前半は全くしていないのでそちらが好きな人には物足りなかったかもしれませんね。

後半はうって変わって学園ファンタジーもの。
美人で武人で、でも弱さも持っている先輩女性剣士とか、
生真面目な後輩女性剣士とか、相変わらずツボを押さえたキャラクターが出てきます。
彼女たちが後半の物語にどう絡んでくるのか、楽しみですね。

裏表紙のリズとシリカが不憫です(笑)
二人とも好きなキャラクターなので、もっと活躍してほしいですね。
(今回は出番あるのか…?)

ネタバレありの詳細感想については追記で。

ぎんぎつね 8巻 落合さより (ヤングジャンプコミックス) 感想

ぎんぎつね 8 (ヤングジャンプコミックス)ぎんぎつね 8 (ヤングジャンプコミックス)
(2013/01/18)
落合 さより

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ぎんぎつね 8巻 落合さより
神様の使いである神使(しんし)が視える少女、冴木まこと と彼女を取り巻く人々の日常を描いた物語。

ネタバレありのため、感想は以下にて。

クビシメロマンチスト

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社文庫 に 32-2 西尾維新文庫)クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社文庫 に 32-2 西尾維新文庫)
(2008/06/13)
西尾 維新

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読了。

この後に残らなさ加減が良い。

普段本を読む人は主人公の「ぼく」のように
日常生活で独りごちているのではないかと思う。

他人の事は結局わからないものだという
諦観に満ちている所に共感を覚える。
それでも社会生活を粛々と営んでいくのが生活なんだろう。

メッセージの謎は解けず。
ミステリ小説を読むときはあんまり積極的に謎は解かない。
「読者への挑戦」があったとしても、すぐ次のページをめくる。
読めば分かるしねぇ…。
でも森博司の小説でもそうだけど、最後まで明かされない謎も
最近はあって、それでも深追いはしない。

ミステリを読んでいるときこそ、
考えることを放棄しているのかもしれない。
日常生活の方がよっぽど謎に満ちているし、
加えてそのほとんどが最後まで明かされない。
小説を読んでいるときくらい、
すっきりと全て明かして欲しいのかもしれない。

それでも心に残るのは、
最後まで謎が残った小説の方が多いのも事実だけど。

デカルトの密室

読了。感想は後で。
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miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

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